フラップの角度と調整幅が飛行機の性能を決める!?

「グランドさん、エンジンスタートはノーマルでした。グランドイクイップメント、オールディスコネクト」と、パイロットが整備士に伝えた場合、整備士は牽引車、車輪止め、インターフォン装置などを飛行機本体から急いで外し、コクピットのパイロットへ対してOKサインを出します。そのサインを目視したうえで、空港の管制塔から地上走行のゴーサインが出ると、整列して見送ってくれる地上スタッフたちに手を振って感謝の意を示し、飛行機を滑走路へ向けて動かします。

飛行機を動かし始めるとすぐに、パイロットはフラップを離陸位置にしなければなりません。フラップを操作するレバーは、戻り止めで簡単に動かないようにしてあります。レバーを意識的に引き上げなければ動かないのです。

フラップの位置は、ボーイングB777で6つ、エアバスA330は5つあり、細かく分かれています。これは、フラップ自体が大きい上に重いので、一度に動かせないため。そして滑走路の長さと機体の重さに合わせたフラップの位置を選択することにより、快適で効率的な離陸が可能になるのです。

ボーイングB777なら、15、20が離陸用であり、25、30が着陸用になっています。一方エアバスA330の場合は、離陸用が1、2、3で、着陸用が、3、FULLとなっています。

フラップの角度が大きいほど揚力も大きくなるのですが、抗力(空気の抵抗)も同時に大きくなります。そういう事情から、離陸時は揚力だけが欲しいため、フラップは浅い角度、逆に着陸時は減速するために抗力も欲しいから、深い角度にフラップをセットします。この組み合わせを自由にできる飛行機ほど、高性能と言えるでしょう。

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