アメリカの航空会社が事故防止のためにフライトデータを活用

民間旅客機のパイロットは何をする仕事の人でしょうか?

「そんなの飛行機を操縦する仕事に決まってるじゃないか!」と答える人もいるかもしれませんが、それは間違いではないにしても正解でもありません。

正解は、『飛行機を離着陸させ、機体および機内の安全を守る人』。

現在の旅客機は非常に自動操縦が発達しています。パイロットが手動操縦を行うのは、離陸と着陸のときぐらいのもの。

着陸も、天候状況など様々な条件が揃うと自動着陸までできたりもします。

離陸させてしまえばあとは自動操縦が目的地まで連れて行ってくれます。パイロットは飛行中は操縦せず、空路の安全確認をしたり、天候を見たり、あとは自動操縦に必要なデータを打ち込んだりしています。

ただ、それはあくまで順調にフライトが行われている場合のみ。緊急時や何らかの事故があったときは、パイロットは手動で操縦しなければなりません。

例えば以前、北海道の空港で着陸ルートに作業車が入ってしまい、機長のとっさの判断で事故をまぬがれたことがありました。それはもちろんパイロット自身が操縦桿を操ったわけです。

つまり、いくら自動操縦が発達したといえ、パイロットには安全に飛行機を操縦する技量が求められるということ。

アメリカの航空会社では、フライトデータをもとにパイロットの技能をはかるという取り組みを始めています。これは、主に離着陸時の機首の角度や速度を記録するというもの。

現在、旅客機には「細長い」機体がいくつかあります。

エアバス社のA340-600などは、分離後のウルトラホーク1号に翼をつけましたというレベルの細長さ。こうした細長い機体は、特に慎重に離着陸しないと尻もち事故を起こすことがあります。

尻もち事故は航空機の事故の中でも死者が出るほどの重大事故になる可能性は低いもの。とはいっても着陸時にゴツンと尻もちをつけば、機体には大きな衝撃が走り、乗客も平穏無事というわけにはいきません。

そこで、離着陸時の機首の角度などを計測すれば、そのような事故が起こる可能性などがわかります。

デルタ航空では、そうしたデータをパイロットにも渡しているとのこと。これによってパイロットの意識を高め、それが事故防止につながるのであれば、非常に有意義なことではないでしょうか。

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