安全な飛行は気象状態の把握から

飛行機が安全に目的地まで飛ぶには、気象条件を正確に把握することが重要です。そのため空港には必ず「気象台」が設置され、気温・気圧から風や雲の様子まで、飛行機の運航に必要な、様々なデータを観測しています。

さらに、それらのデータはコンピューター回線を通して世界中で共有されているため、世界中どの地域の気象条件も、リアルタイムで知ることができるのです。

旅客機に乗っているときに流れる機長からのアナウンスを、誰しも聞いたことがあるでしょう。その内容には到着予定時間のほかに、現地の天候や気温も含まれています。

あのアナウンスは、私たちが普段利用している天気予報ではなく、空港にある気象台のデータをもとにアナウンスされているのです。

空港内に設置される気象台の規模は、空港によって違いがあり、名称も様々です。羽田空港や関西国際空港には航空地方気象台が置かれ、名称はそれぞれ「東京航空地方気象台」、「関西航空地方気象台」です。

北海道を代表する新千歳空港の気象台は「新千歳航空測候所」といい、函館や旭川の空港の気象台は「新千歳航空測候所函館空港出張所」や、「新千歳航空測候所旭川航空出張所」と、舌をかみそうな名前が付けられています。

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