離着陸許可がでるまでの流れはこうなっている

1機の飛行機が離着陸するまでには、様々な担当席等を経て離着陸の許可が出ています。飛行機がどのような流れで離着陸の許可が出るのか、成田空港を例に説明していきましょう。

まずは離陸許可が出るまでの説明。

まず、離陸するにはパイロットが作った飛行計画が管制機関で承認されなくてはいけません。パイロットは出発5分前に管制塔に承認を求める無線を入れます。その無線を受けるのが管制承認伝達席。管制承認伝達席は管制機関が承認もしくは一部変更になった飛行計画をパイロットに伝えます。そして、最終的な飛行ルートがこの時決定しパイロットはエンジンをかけます。

エンジンをかけたら次は地上管制席へ連絡です。

連絡を受けた地上管制席は、滑走路に行くまでの誘導路と離陸に使う滑走路を指示。ここまできて、やっと飛行機は滑走路まで動いていくことが出来ます。滑走路の手前まで来るとパイロットはやっと離陸許可を飛行場管制席に求めることが出来るのです。

最後に、飛行場管制席は滑走路の状況を確認して、パイロットに許可を出す。これで、飛行機は離陸することが出来るのです。

離陸後は空港ビル内にあるターミナル管制所に引き継がれ、さらに航空路管制と言う地域ごとの管制へ引き継がれていきます。

次は着陸の許可が出るまでの説明をしましょう。

着陸する空港まで近付いた飛行機は航空路管制からターミナル管制所へと引き継がれます。着陸機が多くなければそのまま使用する滑走路と進入角度を指示し、着陸許可が出ます。しかし、着陸機が多い場合はスムーズな着陸のため飛行機を1列に並ばせ順に着陸許可を出していきます。

着陸許可が出ると、飛行場管制席へと引き継がれます。

飛行場管制席はエプロンまでの誘導路を指示。指示後は地上管制席に連絡するようにパイロットへ伝えます。地上管制席は、駐機場までの地上走行を指示して最後まで見届けます。

これが離着陸の許可が出るまでの一連の流れです。

パイロットは、安全な離着陸のためにたくさんの指示を承認や指示を受けなくてはなりません。そのたくさんの承認や指示のおかげで、今日も安全に飛び立つことが出来るのです。

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