飛行機の「影の努力」の、その向こう・・・

飛行機が安全に目的地まで飛ぶというのは、大勢のスタッフの皆さんの「影の努力」あってこそ。

その「影の影」では、何が起きているのか。

ある海外サイトに、いろいろと掲載されていましたので、偶然、それを読んでしまいましたので。ごく一部ですが、ご紹介します。

1 お願いですから、2人そろって寝ないでください?!

国際線の運行は、当然のことながら、どうしても長時間フライトになります。そうでなくても旅客機は、操縦士・副操縦士の2人体制が普通です。旅客機は本来、パイロット1人だけで操縦できます。それが一つの旅客機に、2人も乗っているのですから充分です。

もしなにかあっても、どちらか1人が頑張るだろうから、大丈夫というわけです。

それに、最近の旅客機は、自動操縦機能が充実しています。自動操縦のことを、英語で「オートパイロット」というくらいです。オートパイロットは人間と違って、できることが限られています。人間2人の他に、もう1人、半人前のパイロットがいるようなものです。

でも、1人は半人前だとしても、一つの旅客機の中に、約3名のパイロットがいるのです。3人もいるのだから、どうせ誰かがやるだろう。とまで、思っているわけではありません。ですが、国際線のフライトは、長い時間がかかります。その中で「自動操縦におまかせの時間」は、けっこう長くあるのです。そうなるとどうしても、人間のパイロットは眠くなってしまいます。つい、うたた寝をしてしまい、目が覚めてみたら、もう1人の人間のパイロットも寝てた。

ということは、よくあるそうです・・・。

2 酸素マスクさえ出てくれば、あとは安心なの。か?

飛行機のパニック映画では、緊急時になると、乗客の頭上から酸素マスクが降りてきます。あれは実際の旅客機でも、そうなるようにできています。じゃあ、あのマスクさえあれば、旅客機に穴があいても、墜落しそうになっても、大丈夫なんだ。というイメージがありますが、そうとは言い切れません。

あのマスクから出てくる酸素は、15分間しか呼吸できないからです。もっとも、酸素マスクが必要なのは、空気中に酸素がほとんどない、一万メートルの上空だけ。規定の高度まで旅客機を緊急降下させれば、酸素が充分にあって、問題ないのです。ただ、万が一、パイロットが出遅れたりで、15分以内に緊急降下できなかったら。酸素マスクの酸素は出尽くして、そこで終わってしまうのです。

もし酸素マスクが出てくるような事態になったら、パイロットが無事、15分以内に緊急降下を達成できるようお祈りするか、15分以内に降下できるよう、パイロット頑張れ!と心で応援しましょう。

もっとも、そんな事態にはなりたくないし。なにより「15分もあれば、緊急降下には余裕」だそうです。

3 なぜ夜の旅客機の中は、暗いのか。

夜になると、旅客機の中は照明が消されたり、暗くなります。

エコや節電ではありません。

夜間のトラブルで旅客機が不時着し、外へ逃げないといけなくなった。万が一そうなった場合、機内が明るいままだと、目が明るさに適応したままです。その状態で暗い外へ逃げようとしたら、暗さに目がなれないまま外に飛び出すことになり、かえって危ない。

夜の旅客機内が暗いのは、そのポイントを用心してのことだそうです。

4.空港に、わが愛するペットを預けると・・・

ペットを連れて、旅客機に乗ることはできます。

もっとも、ペットは空港で預かってもらうことになります。旅客機の専用貨物室に、ペットを乗せてもらうためです。ペットは座席に座れないし、シートベルトもできないし。なにより人間用のシートベルトでは、ペットの役には立ちません・・・

ペットを預けたとき、必ず言われるのが、「空調や酸素がちゃんとある場所で預かりますよ」。逆に「旅客機内には、空調や酸素がちゃんとしてない場所があるのか?」と聞き返したくなるようなセリフです。機内にいると気づきませんが、旅客機が飛ぶような高さまで上がると、外の気温はマイナス数十度に下がっています。山を高く登るにつれて、気温が低くなり、寒くなるのと同じです。旅客機は山よりずっと高いところを飛んでいるのですから。

貨物室は荷物しか置かないので、基本的にはそれほど暖房をかけていません。ペットがいる時だけ特別な空調にして、過ごしやすい室温に上げてくれるのです。

でも、空調はともかく。

防音されている人間用の客室と違って、貨物室の防音は、たぶんそれほどではありません。犬は人間の4倍、猫は犬の2倍、耳が良いと言われているのに・・・。移動中、ペット達はかなりの騒音に悩まされているに違いありません。

5 カミナリは怖い。とくに旅客機に乗っていると。

雲の中は、雷が飛び交っているものだそうです。そうでなくても、旅客機が雲の中に入ってしまうと厳しいのに・・・。そこを通るしかないとか、何かの理由で雲を通り抜ければ、当然、旅客機に雷が落ちます。

機内の人間には問題はないのですが、機体の外観や通信装置、アンテナなど、多少は傷つくそうです。それで旅客機がおっこちたりはしませんが、外部の部品が壊れてたりとかはあるそうです。

6.悪天候だと、旅客機も「足元」が危ない・・・

雨や風や、悪天候のなかを着陸する時、機体をバンと地面に打ちつけるような着陸をすることがあります。

あれはパイロットの技術不足ではありません。悪天候で不安いっぱいの乗客をびっくりさせ、気分転換してもらおうという、パイロットなりのサービスでもありません。旅客機のタイヤが滑走路で滑らないためには、地面にタイヤを強く打ちつけながらち着陸するほうが、安全なのです。

たまに、それでも「足元」が滑りかけますが・・・。

7.旅客機のトイレを外から開けるには

旅客機のトイレの扉には、たいがい、禁煙のプレートがついています。

あれは鍵だそうです。

プレートをずらし、下のボルトを動かすと、トイレのドアを外から開けることができるそうです。

8.海外では、旅客機内の水を疑え?!

海外では、機内でもらう水や飲み物は、ボトルに入ったもの以外、避けたほうが無難と言われています。ペットボトルなど、密封された容器に入っている水とかならともかく、機内でティーカップなどで提供される、お茶やコーヒーなどは問題です。

そこに使われている水が、機内のどこで、どんな状態で保管されていたか、確認できないからです。そういった水はたいがい、機内のどこかのタンクに入れてあるのから使います。

旅客機が年代物だったら、飲料水のタンクも年代物で、見てみたらびっくりの可能性があります。日本人は世界的に見ても神経質・・・ではなく「清潔好き」なので。世界中の人が、それを知ってるはずなので。

ほとんどの航空会社の旅客機は、大丈夫だと思うのですが・・・?

9.預けた荷物の取り扱いは・・・?

空港で、旅客機の貨物室に関連した仕事をしている人によると、

「割れ物」も「天地無用」も無視。だそうです。

とにかく無数の荷物がきちんと入るよう、詰め込まなくちゃならないのです。「割れ物」や「天地無用」を貼った気分はわかるけど、あまりに数が多いので。「忙しいから無理!」とあきらめて、割り切るしかないらしいのです。

飛行してる途中に、もし荷物が崩れて、すごくとんでもなく傾いたら、それで墜落する可能性もあるのが飛行機です。

貨物担当としては、そんなことがあってはなりません。

フライトからフライトへの限られた時間の中で、形も重さもてんでバラバラな無数の荷物を、積み荷の重心を考えながら、飛行への影響を考えながら、積むのだそうです。乗用車やトラックだと、積み込む荷物の重心なんて、考えたこともありません。荷物の置き方を間違うと車がひっくり返るなんて、ありませんから。

これが飛行機の場合、そうはいかないのです。飛行機は荷物の積み方がおかしいと、傾いて飛べません。

10.パイロットはなぜ、ケータイの電源を切って欲しいのか?

旅客機の中で携帯電話を使ってはならない理由の一つは、「パイロットに聞こえてて、パイロットがうるさいから」だそうです。

旅客機の中で携帯電話でしゃべると、コクピットの無線通信と混戦して、パイロットに全部聞こえるんだそうです。しかも、パイロット専用のヘッドセットは性能がいい。混戦してきたケータイの会話もクリアに聞こえる(聞こえなくていいのに)。

管制塔とパイロットでしゃべってるのは、離陸の打ち合わせです。

「前の飛行機がまだ飛び立ってない。もうちょっと待ってて」
「あと何分待ったら、滑走路が空くの?」
「今行ったから、もういいよ。そっちの滑走路に出て」

「滑走路に出た。離陸していい?」
「離陸していいよ」
「ありがとう、行ってきまぁす」

管制塔とパイロットは、英語でそんな感じの会話をしています。携帯電話の混線がうるさくて、この英会話ができないとなったら、滑走路が空いてるかどうかも判らないし、離陸許可も聞こえない。それでは旅客機は、いつまでも離陸できないというわけ。電源を切ってほしい本当の理由は、それだそうです。

11.あまりに暑いと、旅客機も飛ぶのがイヤになる?

暑いといってもたかが知れている日本では、聞きなれない話ですが、あまりにも気温が高いと、旅客機は離陸できなくなるそうです。

例えば、アリゾナ州フェニックス。

地名を聞いただけで、汗が出そうな地域です。確か砂漠とかで有名です。そこの飛行場では、暑い日は空気が薄くなり、旅客機が飛びづらくなってしまうそうです。専用のカーゴで旅客機を引っぱったり、他にもいろいろ手をかけて、やっとのことで、飛ぶのだそうです。

12.空港のセキュリティは抜け穴だらけ

国際空港といえばセキュリティです。

あれほどセキュリティにやかましい建物も、そうそうありません。

飛行機が飛びたってしまってから、「実はあの人が乗っていました、こんな物を持ってきちゃいました」では、どうしようもないですから。ところが「空港で何日か働けば、セキュリティの穴はいくらでも見つかる」そうです。

どうか都市伝説であってほしいものです。

13.時給制のパイロットがいるらしい

航空会社の労働条件も人それぞれで、派遣社員だったり、時給制のパイロットがいるそうです。

時給制で働いているパイロットが操縦する旅客機は、乗っていて、すぐわかるそうです。

なるぺくゆっくり時間をかけて、飛ぼうとするから。

乗り継ぎの時間とか、全然気にしない。とにかく、ゆっくり、ゆっくり飛ぶので、それで判るそうです。目的地まで飛ぶのに、なるべく多く時間がかかったほうが、時給がいっぱい取れるから、だそうです。一時間かかるところを、二時間かけて飛べば、時給は二倍です!?

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