旅客機にもナンバープレートが付いている?

旅客機にも自動車と同じような登録ナンバーがあります。自動車の場合はナンバープレートをつけますが、旅客機では主翼の下面と胴体後部にナンバーを表記していることが多いようです。

このナンパーはアルファベットと数字、またはアルファベットとアルファベットの組み合わせによるもので、最初のアルファベットは国籍を表わしています。たとえば、日本国籍の旅客機は「JA」、タイ国籍の旅客機は「HS」と決められています。

ICAO(国際民間航空機関)の定めによって、旅客機のみならず、世界の小型の軽飛行機やへリコプター、グライダー、飛行船など、空を飛ぶあらゆる民間機は「二重国籍」をもつことが許されておらず、こうした国籍を示す記号を表示することが義務づけられています。

国籍記号は各国がICAOに申請して、認められたものをつけることになっており、アルファベットは2文字でなくても、1文字でもかまいません。

たとえば、アメリカは「N」、イギリスは「G」、フランスは「F」、ドイツは「D」等々、いわゆる航空先進国はアルファベット1文字だけを使っており、日本もかつては「J」1文字を使用していたのですが、ヨルダン(Jordan)が航空界に登場して以来、日本に「JA」、ヨルダンに「JY」が割り当てられることになりました。

最初のアルファベットにつづく数字やアルファベットは、各国ごとに規則が決められており(決まりのない国もある)、日本ではプロペラ単発機は「3000」番台と「4000」番台、ジェット機は「8000」番台というように、航空機の種類によって使える番号が規制されていました。

現在は申請者が自由に選べますが、たとえば日本のジェット旅客機の登録ナンバーを見ると、たいてい「8000」番台の数字がつけられているはずです。

タイでは国籍記号のあとにつづけて、数字ではなくアルファべットの記号をつけておりタイ国際航空が所有するのジェット旅客機には、「HS-TGA」(ボーイング747)や「HS-TJD」(ボーイング777)、「HS-TAD」(エアバスA300)などの登録記号がつけられています。

また、登録記号とは別に、航空会社が自社所有の航空機に愛称(ニックネーム)をつけることがあります。

日本の航空会社でも、日本航空が自社の第1号機(ダグラス「DC-3」型機)に「金星」の愛称をつけて以来、1機ごとに星の名前や山の名前、地名などをつけていましたが、この慣習はなぜか廃れてしまいました。

1996年に、日本航空はボーイング「777」型機の導入をきっかけに愛称を再スタートさせ、「シリウス」、「ベガ」、「レグルス」などの星や星座の名前をつけはじめました。

愛称をつける慣習は、国によって、あるいは航空会社によってさまざまですが、その中でもアジアのタイ国際航空とエア・インディアが「愛称好き」で知られています。

たとえば、タイ国際航空の所有航空機の愛称で最も有名なのは、ボーイング747につけられた「Suphannahong」(スパンナホン)です。

これは日本でいう鳳凰のような「想像上の鳥の名前」なのです。

ほかにも同型のジャンボ機の愛称として、タイの昔の王女の名前である「Srisuriyotai(スリスリヨータイ)」をつけたり、都市の名前である「Pimaai(ピマーイ)」をつけた機種もあります。

「Chai Phraya(チャオ・プラヤ)」と名づけられたジャンボ機もあります。これはもちろんバンコク市内を流れている有名なチャオプラヤー川のことです。

他にもボーイング777型機に、県名の「Mukdahan(ムクダハン)」がつけられたものがあります。

変わったところでは、人名がついたものがあります。エアバス330型機の「Srichula Lak(スリチュラ・ラク)」。これは人の名前です。

さらにエアバスA330-600型機には歴史上の時代の名前、つまり年号のようなものなのですが「U-thong(ウートン)」。

また、これも人名ですが、「Napachinda(ナパチンダ)」の愛称がつけられたA330-600型機があります。

このようにタイ国際航空では、ユニークな由来の響きの良い愛称を好むようですから、もし乗る機会があったときは、客室乗務員に機体の愛称について聞いてみると、面白い話が聞けるかもしれません。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る