飛行機が乱気流に巻き込まれた時にケガの確率が高い座席の位置とは

飛行機に乗ると、シートベルト着用サインというのがあって、それが点いている間はシートベルトを締めておかなくてはなりません。しかし、大抵の航空会社では、シートベルト着用サインが点いていなくても、座席に座っている間はシートベルトを締めることを推奨しています。

でも、これを守っている人というのはおそらくほとんどいないでしょう。離着陸時ならばともかく、水平飛行中にサインが点いていないときはやっぱりなんとなくシートベルトをしていないほうがくつろげるものです。ところが、このちょっとした油断が大きな怪我につながる場合もあるんです。

国土交通省の運輸安全委員会は飛行機の揺れによって怪我をした人の調査を行いました。2001年から2014年までの間に起きた飛行機の揺れによる負傷者の発生件数は19件111名(乗客、乗員合わせて)。111名のうち、骨折などの重症者が29名、軽傷が82名でした。

この怪我は、半数はシートベルト着用サインが点いていない間に席を離れていたり、シートベルトをしていなかったことにより起こっています。

ではなぜ、このような怪我が発生するような事故が起きたのか?飛行中の気流は気象レーダーで観測されていますが、レーダーでも観測できない局地的な気流の変化、突如起こる乱気流などは予測しようがない部分があるからです。

こうした突然の気流の変化により発生した怪我人のうち、70%は機体の後部に集中しています。飛行機は、前部は操縦機器などが集まっているため重いのですが、後部はそれに対して構造上からも軽くなっており、乱気流などで揺れた場合前部を支点として後部が揺れてしまうためであると運輸安全委員会は見ています。

ただし、これらの事故は全てが気象レーダーで観測できなかったからではなく、中にはパイロットが気象レーダーを切っていたり、管制からパイロットに気象情報が伝わっていなかったなどのミスによるものも含まれています。

いずれにせよ、トイレに行く時などやむを得ない場合以外は、シートベルト着用サインが点いていなくても飛行中はシートベルトを締めておいた方がよさそうです。

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