旅客機内では、シートベルトが命綱

旅客機の機内では、シートベルトは「常時着用」が原則です。

旅客機のシートベルトは、機体が大きく揺れるなどの衝撃があったとき、体が座席から飛び出してしまわないために設置されています。上空にいる旅客機は、突然の強風や乱気流、天候の変化にみまわれることがあります。それによって、いつどんなふうに機体が揺れるか判りません。

ですから、シートベルト着用のサインがついていても、いなくても、常時着用が本来なのです。

それなら、シートベルト着用のサインをずっと点灯しっぱなしにすればよさそうなものですが、それでは「これから離陸や着陸です。シートベルトを必ずしてください」といったような場合に、乗客に知らせようがなくなってしまいます。

シートベルトを締める位置は「腰骨の低い位置」となりますが、常時着用はともかく「安全のためだから」とベルトを締めすぎるのもよくありません。

むやみにきつく締めるのはよくないし、ゆるすぎても意味がないのです。

お腹の真ん中に強く締めつけると、強い衝撃を受けたときに体に負担がかかり、「ジャックナイフ現象」と呼ばれる現象が起きます。

シートベルトの締め方がゆるすぎると、旅客機が衝撃を受けたときに、体がスルッと抜けて飛び出したり、下にもぐりこんだりします。「サブマリン現象」と呼ばれる現象です。

一時は2点式ではなく、自動車のような3点式のシートベルトにすれば、より安全ではないかという意見がありました。ですが、3点式は2点式より着用方法が複雑なため、乗客に敬遠され、シートベルトを着ける人が減る可能性が出てきます。

緊急時に、急いでシートベルトをしなければならないとき、2点式なら手軽にすぐ着用できますが、3点式では時間がかかります。結局きちんと着用できなかったりして、3点式は緊急時はかえって危険ではないかと考えられ、現在の2点式となったそうです。

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