航空機のハッキング予告ツイートをしたセキュリティー専門家が逮捕される!?

日本では年に何回かツイッターや2ちゃんねるに冗談半分で犯罪予告をして逮捕されるおバカさんが現れます。例えば具体的な場所、時間、対象を指定して「殺してやる」などと書き込んでおいて、逮捕されてから「本気でやるつもりはなかった」などと言い訳をしても通用しません。

アメリカでも、ツイッターにボーイング737をハッキングして機内制御システムを乗っ取ってやるというツイートをしたおバカさんがFBIに逮捕されました。

ところがこの逮捕されたクリス・ロバーツ氏、実はインターネットセキュリティーの専門家で、セキュリティー会社のCTO=最高技術責任者という人物。ハッキングしてやるというツイートはフカしではなく、やろうと思えばできたようです。

実際、ロバーツ氏はこれまでも利用した旅客機のシート下にモバイルPCを接続し、機内システムに侵入するということをやってきたとのことです。2015年にテレビ東京の午後のロードショーで放映されたB級映画『ハイジャック 人質はアメリカ!』では、技術者の専門家がシートからネットに接続し、主人公が地上に危機を知らせるというシーンがありましたが、あれは映画的な演出ではなく本当にできることだったのですね。

ロバーツ氏はなにも面白半分に機内システムに侵入していたわけではなく、このようなセキュリティーの穴を調査して警告するためにやっていました。今回ハッキング予告のツイートをしてしまったのは、何年にもわたってこのような脆弱性を指摘してきたにもかかわらず、まったく改善が見られないために業を煮やしたためだったとのこと。

確かにハッキング予告をツイートするというのは稚拙であり、本人も逮捕後のインタビューでやりすぎだったと述べています。ただ、何百人単位の人命が関わる旅客機のセキュリティーシステムが、穴が開いたまま、そして穴が空いていると指摘してきたのにまったく塞がれていないという状況に憤る気持ちはわかります。

今旅客機の世界ではキャビンでのwi-fiサービスの整備が進められています。しかし、それが地上からのハッキングの標的にされるのではないかという危惧をされていることも確かです。もし、航空機メーカーや航空会社がネットセキュリティーというものを軽視し続けるのであれば、地上からハッキングされた飛行機がテロに利用されるという可能性すらあります。

今回飛行機のセキュリティー問題がクローズアップされたことをきっかけに、きちんと対応がされるようになれば、ロバーツ氏の逮捕も無駄にはならないでしょう。

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