エアバス社がドローンによる情報収集会社を新設
「ゼファー」と聞くと、筆者などはロボットアニメ『覇王大系リューナイト』に登場した「リューナイト・ゼファー」を思い出します。
ところでリューナイト・ゼファーは火属性だったわけですが、その名前の元になっている「Zephyr」はギリシア神話の風の神様の名前であり、英語では風を意味するそうですね。
その、リューナイト・ゼファーよりも「風」の名が似合いそうなのが、エアバス社が新しく設立した「エアバス・エアリアル」が用いるソーラー発電のドローン飛行機「ゼファー」。
このゼファー、見た目は筆者が子供のころに遊んでいたゴムを巻いてプロペラを回す飛行機のおもちゃにそっくり。日本人はたいてい外来語の意味を歪めて使うため、飛行機型の無人機はドローンと呼びませんが、これもドローンの一種。
エアバス・エアリアルがゼファーを使って行おうとしているのは、主に情報収集。集められた情報を行政や企業などに提供するサービスを行うとしています。
まだ事業自体は準備段階ではありますが、エアバスが行った試験飛行によると、ゼファーは14日間の無着陸飛行を達成。そして、飛行高度はなんとおよそ20km。高度20kmというのは成層圏です。
ちなみに旅客機が飛ぶ高度は10km。ジェット機はこれより上の高度だと酸素が少なくなって燃費が悪くなるので高く飛んでもせいぜい高度13kmまで。
ソーラーパネルで太陽光を集めて動力源にしているゼファーの場合、光さえあれば酸素の量は関係ありません。
エアバス・エアリアルは、ドローンのみならず人工衛星も運用し、それらから得られるデータ、画像などを統合し、分析して提供するとしています。
しかし、これで得られるデータはどういうものになるのでしょうか?
地形や気象のデータぐらいは素人でも想像がつきますが、それは既存の人工衛星からのデータでも問題ないような気がします。もっといろいろなデータを集められるのでしょうね。