ドローン後進国の日本ではあまり触れられない最新ドローン事情

アメリカ・ネバダ州のラスベガスというと、日本では「カジノの街」程度の認識しかない人が多いと思いますが、現在ではブロードウェイに次ぐエンターテインメントのメッカでもあり、そして様々な大規模見本市が開催される街でもあります。

ラスベガスで開催される大規模見本市のうち、数十年の長い歴史を持ち、注目度も高いのが、世界最大規模の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」です。

ファミコンことファミリーコンピューターが1985年に「Nintendo Entertainment System」としてアメリカデビューしたのも実はこのCESでした。

毎年様々な家電商品や新技術などが紹介されるCES。2015年注目されたのは2014年あたりから急激に注目され、アメリカではブームになっている「ドローン」です。

2015CESを報じたウォールストリートジャーナルもドローンに注目し、web版には「CESで必見のドローン6種」という記事も掲載されています。

そこで取り上げられた注目のドローン、もしくはドローン関連商品は

・衝突回避機能をもつヘキサコプター「AscTec Firefly」

・複数メーカーのドローンに装着可能な障害物回避システム「Guardian」

・飛行中に何かに衝突した時にパラシュートが開く機構を持つクアッドコプター「Hubsan X4 Pro」

・まるで腕時計のように腕に巻き付けることができる超小型クアッドコプター「Nixie」

・フランスのパロット社の最新ドローン「Bebop Drone」対応製品で、「Bebop Drone」が着陸すると自動的に充電ができるマット型充電器「Skysense Charging Pad」

・手のひらサイズながら500万画素のカメラを搭載した超小型クアッドコプター「ZANO」

「AscTec Firefly」を開発したのは企業ではなくロボット工学の研究チームSkySpecsです。

you-tubeにアップされたデモ映像では「AscTec Firefly」が木々の間をぬって飛び回る姿が見られますが、その速度は映像を見る限りかなり速く見えます。

そして、「AscTec Firefly」搭載カメラで撮影された映像はまるで『スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還』で惑星エンドアの森林を「スピーダー・バイク」で飛び回るシーンさながらです。

SkySpecsは同時に、ドローンの機種によらず組み込むことができる障害物回避システム「Guardian」も出品しています。

「Hubsan X4 Pro」を開発したのは、中国・深センのHubsan Technologyです。X4 Proに搭載されたパラシュートは着脱可能。そして、機体の下部に装着されるので、パラシュートが開いた時はドローン本体の上下が逆さになり、着地時には本体下部に搭載されたカメラユニットが守られます。

X4 Proの特徴はパラシュートだけではなく、ホバリング性能に優れるため空中で静止してもブレずに撮影できることや、離着陸がスイッチひとつで自動的にできること、またデモ映像ではコントローラーのワイドモニターの大きさも特徴としてアピールされています。

「Nixie」はドローンの名称であるとともに、開発チームの名前でもあります。本体から伸びるアームは腕に巻くためのベルトとなり、ベルト部分を除いた本体部分は腕時計とほぼ変わらないサイズ。デモ映像では「カメラフリー」をアピールしており、いわゆる「自撮り」用のツールとしての使い方を推奨しているようです。

「Bebop Drone」はホビードローンの有名メーカー・パロット社が開発したクアッドコプターで、スマホやタブレットで操縦できます。フル充電で飛べるのは11分間。「Skysense Charging Pad」はCESのお膝元ラスベガスの会社が開発した商品で、ドローンを着陸させると、ケーブルなどを繋がなくてもバッテリーの端子から勝手に充電してくれるというもので、充電の手間が省けます。

「ZANO」はイギリスのTorquing Groupが開発したドローンで、本体サイズは6.5cm×6.5cm。成人男性の手ならば余裕で乗せられるサイズ。重量はわずか55gの、ハエトリグモにもちょっと似た外観で、ミニサイズながら最高飛行速度は時速40km。スマホで操縦ができますが、開けたところであれば30m離れた場所からでも操作可能。この商品も、特に野外での自撮り用に使うことをアピールしています。

世界の潮流から日本が半歩遅れるのは常のことで、ホビー用にしろ商用にしろ、日本ではドローン運用の法整備も立ち遅れていますが、海の向こうではドローンの進化は留まるところを知らず、あのリナックスの元締め、Linux Foundationまでドローン用のオープンソースプラットフォームの開発を始めています。

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