パイトロットは、マニュアルを最新の状態で管理する義務があります

車の運転の場合、古めの道路地図に頼っていると、思わぬところに道路が新しくできていて、びっくりすることがあります。これが飛行機の場合はどうでしょうか。古い航空地図でフライトしていたら、びっくりするどころかたいへん危険。

また、飛行機に付いている装置がちょっとでも改修された場合、その改修について知らなかったら、フライトなんてできる訳ありません。パイロットとしては、フライト前に、マニュアル類が最新のものであることを確認するとともに、改訂されたならば、その理由や内容まで確認しておく必要があるのです。

パイロットに最も重要なマニュアルは、運航規定、飛行機運用規定、そしてルートマニュアルの3冊。この3冊のマニュアルは、最初から加除式になっており、改訂がある場合はその都度差し替える必要があります。

空港における出発、進入の両飛行ルートの変更も最新のものに差し替えておく必要があります。また古い飛行機であっても、装置の追加や操作方法の変更は日常茶飯事です。その上、その日のフライトに必要な最新の書類も自分で整理する必要があり、出社前からやらなければならないことが多いのです。

なお、航空法によって、各マニュアルに記載すべき内容は規定されており、航空会社が勝手に追加変更することは禁止されています。関係機関の承認や届け出が義務付けられているのです。

ちなみにパイロットには、宿泊を伴うフライトがありますが、場合によっては日本と季節が真逆の国に宿泊しなければならないこともありますので、夏服から防寒着まで、常に必要となります。パイロットは時差だけでなく、季差にも注意が必要なのです。

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