空港外での手荷物検査サービスがなくなった理由とは?
海外旅行をするときに嫌なことは、重いスーツケースをずっと持ち続けることや、チェックインの時間まで待つこと。飛行機に乗る前から疲れてしまうということは結構あるでしょう。
そんな嫌な面を解決するために、昔行われていたのがシティエアターミナルでのチェックインサービスでした。空港以外の場所でチェックインし、手荷物を預けることができる優れたサービスでした。
例えば、東京の箱崎にある東京シティーエアターミナルでチェックインすると、そこで手荷物とはおさらばでき、手荷物なしでリムジンバスに揺られて成田空港まで行くことができるのです。面倒な手続きをせずにすぐに出向ゲートに向かえます。
当時はこのことがウリでした。
同じように、できたばかりの関西国際空港でも同様に、大阪シティーエアターミナルでのチェックインサービスがあり、この他に難波駅、京都駅などでも行っていました。
しかし、これらのサービスが廃止されたのは2001~2002年頃。旅行者には便利だと思われていたはずですが、廃止された理由は何なのでしょうか。
理由の一つ目は、2001年に『9.11』(同時多発テロ)がアメリカであったことをきっかけに、国際線の荷物の検査を厳しくするようになったため。
そのほかに別の理由も考えられます。
実のところ、利用していた人が少なかったのです。とくに、大阪シティーエアターミナルでは日によってわずか数人ということもありました。
このようなことがあったからか、現在では、空港以外での国際線にチェックインするサービスはなくなってしまいました。