関空が手荷物取り扱い部門で世界一に
海外旅行のときにスーツケースがなくなったという経験がある方、少なからずいらっしゃると思います。国内線搭乗時にはあまり発生することのないロストバゲージですが、国際線に乗ると格段に確率が上がってしまうのは否めません。
日本の空港における作業の確実性が現れているのだと思いますが、そんな安全性、信頼性の高い日本で、関西空港が誇らしい評価を得ました。
イギリスのスカイトラックス社が行っている航空関連調査の荷物取り扱い部門のランキングでの評価で、関西国際空港が旅行者が飛行機に預ける荷物の取り扱いで“世界1位”を獲得しました。
同社は1,300万件を超える旅行者のアンケートをもとに、112カ国・地域の約550空港を対象に30部門のランキングを毎年公表しています。
新関空国際空港会社によると、関空での作業が原因となる荷物紛失(ロストバゲージ)は1994年の開港以来ゼロを続けていること、また飛行機を降りた後に荷物を受け取るまでの時間の短さ、旅行者が取りやすいように持ち手をそろえてターンテーブルに置くなどの細かなサービスも評価されたのではないか、と評価しています。
また、関空は格安航空会社(LCC)に特化したターミナルを評価する部門でも1位となっており、総合評価でも前年から2つ順位を上げて12位となっています。
国内の最高は羽田空港の5位、セントレアは7位で、1位はシンガポールのチャンギ空港となっています。
それにしても、関空の作業によるという条件付きながらロストバゲージゼロは驚愕の数字。システム化の恩恵もありますが、日常作業のひとつひとつを丁寧に行うことが、世界一という結果につながっているのだと思います。