旅客機のシート数、実は自由自在に設定可能!?

旅客機は旅客機メーカーによって、それぞれの機種についてシート数が決められています。ですが、そのシート数はあくまでも標準の数にすぎません。エアラインがお互いにキャビンの個性を競っているために、同じ機種の旅客機でもシートの数やつくり、配置などはさまざまです。

たとえばボーイング777-200の標準座席数。

3クラスで設定した場合、ファーストクラスが16席、シートピッチは61インチです。ビジネスクラスは58席、こちらは39インチ。エコノミークラスが227席で、32インチとなっています。

ところが、この標準座席数どおりのシート数にしているエアラインは、実際にはほとんどありません。

エアラインや路線の事情によって、乗客がシートに求めることは違ってきますが、たとえ短時間のフライトでも、より狭く窮屈なシートを希望するという乗客はまずいないでしょう。

できるだけ広い場所でゆっくり過ごしたいのが人情ですから、そのためには座席数を少なくして、1シートあたりのスペースを大きく取らなければなりません。

とくに「ビジネスクラスはブランドイメージを左右する」と考えられており、これまでのシートのイメージをくつがえすような、意外性のあるビジネスクラスが登場しています。

もともとボーイングの旅客機は、シートピッチが1インチの間隔で調整できるようになっています。

通路が中央に1本だけあるナローボディ機では、左右両サイドのシートスペースに2本ずつ計4本のレールを、通路が2本あるワイドボディ機では、左右と中央のスペースにそれぞれ2本ずつ、計6本の座席固定用レールをあらかじめ設置してあるのです。

そのレール上に1インチ間隔でビス用の穴があいていて、2席ずつや3席ずつ、あるいは4席並んだ座席のユニットを固定できるようになっています。

そのレールの配置を使って、どんなシートをどうレイアウトするかは、エアライン各社の自由です。

フルフラットベッドのシートは当り前になってきましたし、進行方向に対してシートを斜めに配置したり、他にもさまざまな工夫が施されて、今やファーストクラス以上の豪華なビジネスクラスも登場しています。

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