パイロットの卵たちはどこで飛行訓練を受けるの?
飛行機を操縦するパイロットは、子どもたちがあこがれる職業の一つでもありますが、彼らは一体どこで飛行訓練を受けているのでしょうか。
パイロットになるには、コンピューターシミュレーションによる訓練のほか、実機での飛行訓練が不可欠です。沖縄県宮古島市には、その飛行訓練を行うための空港、下地島空港があります。
下地島空港が開港したのは1973年、はじめは訓練専用空港としての開港でした。
その後、1979年に公共用飛行場として新たに設置許可を受けたことで、一般の旅客機も利用できるようになり、一時は南西航空が那覇空港との間に定期便を就航させた時期もありました。
しかし利用客の減少によって、1994年に定期便は運休。最近では飛行訓練も、各航空会社がコンピューターシミュレーションによる訓練を増やしているために、減少傾向にあります。
とはいえ、ほかでは見ることができない飛行訓練ですから、夏の観光シーズンには多くの観光客が訪れています。
下地島空港が開港する以前は、日本の航空会社は多大なコストをかけてアメリカの空港で飛行訓練を行っていました。日本での航空需要が飛躍的に伸びた時代、下地島空港が果たしてきた役割は大きいものがあるのです。