イマドキの免税店の魅力とは何?

成田空港にある免税ブランドモールの「narita nakamise」や「ナリタ五番街」。「免税店とは、帰国直前にお土産をまとめ買いするところ」という従来のイメージを覆すと評判になったお店です。

両方とも、「出国前にショッピングを楽しむ」というスタイルが定着してきた例といえるでしょう。ところで、どうして免税店では、購入する商品に税金がかからないのか、ご存知ですか?

日本国内の場合、通常、購入時にモノの価格に消費税5%が加算されますし、お酒やたばこには、目的税がかかっています。これらの税や輸入品の関税などを免除して販売するのが国際空港にある免税店なのです。

国際線の機内で販売される免税品も同様のしくみになっています。では、なぜ税金が免除されるのでしょうか。それは免税店のある場所が、「どこの国にも属さない場所」だと考えられているからです。ある国で出国手続きを行った後にある、このような免税店や機内免税品は、目的国で入国手続きをするまで、「みなし外国」で購入したものとみなされ、商品に税金がかからない、とされているのです。

それで、各空港では、出国審査場を通った後に巨大な免税ショッピングモールを作って集客を図っているのです。「DUTY FREE」や、「TAX FREE」と書かれたお店がそうです。

海外の免税店は、店舗を直線的に配置したつくりが多いのですが、「ナリタ五番街」では曲線を生かした、回廊のようなつくりになっています。これは、お客さんの好奇心を刺激し、奥へと誘う工夫といえます。

また、日本の免税店では、たばこやお酒がよく売れるそうです。理由は、これらの商品にかかっている高額な税金。それが免除されているので、市価の半値程度という安さにつられて購入する人がとても多いのです。日本の免税店で購入したたばこやお酒を外国で消費する場合は、日本の関税を払う必要はないものですが、免税品は国外に持ち出すのを条件としているので、日本に持ち帰る場合には、税金が課せられます。

ただし、品目によっては、個人で使用すると認められる範囲内で、免税品に関税がかからないものがあります。紙巻きたばこは200本、種類は760mlのものが3本までなら、税関での申告は不要です。

そのほかの品目も、海外での市価が合計20万円相当以内であれば、免税になります。自分が購入して持ち込んだ免税品が関税の免税範囲かどうか迷うときは、税関に相談しましょう。

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