東京都心の上空を飛行機が飛ぶ日がくる!?

数年前より羽田空港の新しい滑走路が運用開始となり、国内線および国際線の発着枠が大幅に増加しました。

羽田空港からの便に乗ったことがある方は経験があるかもしれませんが、離陸後に迂回して飛行しているように感じたことはありませんか?

あまり知られていないことですが、羽田空港を離発着する飛行機は米軍の規制を受ける空域を回避して飛ばなければならないため、不自然な飛行ルートに感じるのだと思います。

米軍空域の関係で飛行ルートに制約を受ける一方、羽田空港を離発着する便数は増えているため、現状では離陸時に滑走路手前で飛行機が列をなして待機して離陸の許可を待っていたり、米軍空域外の高い高度で着陸許可を待つために待機する飛行機をやりくりしながら運航を行っている状態で、フライトに無駄な時間ができていることは否めません。

これを打開するために、東京都と神奈川県は共同で米軍空域に触れない低空ルートを検討しています。

都心の低空を飛ばすというのが最も効果的とされているようですが、周辺地域にはその場合の落下物による事故や、万が一発生するかもしれない墜落事故に対する不安が強くあるようで、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城の県の代表と航空会社が調整を進めていますが、飛行ルート周辺住民への国からの説明が求められているようです。

羽田空港の発着回数は2020年までに、現在の45万回から3万9千回程増えて、49万回程となる予定。現状の発着回数で待機時間等のロスがあるのであれば、これ以上増やすには問題解決が不可避となります。

近年、韓国の仁川空港などアジア各国が空港のハブ化に力をいれており、アメリカやヨーロッパ行きの乗客がアジアの空港の経由便を利用することも多くなってきています。

政府および国土交通省ではこういった事態に歯止めをかけるために、羽田空港国際線の拡張や羽田までのアクセスの充実などの対策を重ねてきました。

これからオリンピックに向けて拡大する航空交通網の充実のため、国と行政が一体となって取り組むことが期待されます。

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