空港から空港へ、怒りと悲しみの旅路!?その距離60キロメートル強・・・
たいへんです!あるご家族が、ある航空会社に怒りまくりです。
しかも、お怒りのご家族は、2組。
まずは、1組めのご家族です。
イギリスにお住まいのご家族が、スペインで休暇を過ごそうと空港に行ったら、格安航空会社ライアンエアのスタッフに、行き先を間違えて案内され、行きたかったスペインから遠く離れたラトビア行きの飛行機に乗せられました。
スペインとラトビアの距離は、だいたい320キロメートル。ざっくりですが、武蔵五日駅と仙台駅の直線距離(gooにありました)くらい、しかも違う国。
間違えて案内されたご家族は、ステファン・プリチャードさん(37)と息子さんのジェイク君(14)。夏の休暇を過ごすため、イギリス・イーストミッドランド空港からスペインのアルメリアに行くはずでした。
スタッフからこちらへどうぞと案内され、気がついたら、ラトビア行きの飛行機の座席に座っていました。
スペインではない。ラトビアという違う国です。
原因は、なんのことはない、スタッフが案内したのがラトビアのリーガ行きの飛行機だったから・・・。プリチャードさん親子の乗ったボーディングパスは、空港を出て飛行機に着くまでに、係員が3回チェックしていました。それでも誰も案内の間違いに気付かず、間違いが発覚したのは、親子2人が座った座席に、本来座るべき乗客がやって来た時だったのです。
さてはダブルブッキングかと思ったら、そもそも乗っている飛行機自体が違うことが判明。
飛行機が離陸する前で、ラトビアについてから気がついた、とはならなかったのですが、たまたま本来の客がドタキャンして座席に来なかったら、そのまま気づかずにラトビアに着いてしまったかもしれません。
それに、本来の目的地アルメリアに行く飛行機に、この騒ぎで遅刻するハメに・・・。発着の都合で、次のスペイン行きの飛行機に乗るにはバーミンガム空港へ移動し、10時間待たなくてはなりません。
バーミンガム空港はそこから60キロメートルくらい先の空港(これはグーグルで検索)ですが、そこで10時間待てって・・・、他の方法がないので、しかたなく空港で時間をつぶしていた親子は、自分たちと同じように何かを待っている感じの、別のご家族をみかけます。
まさか・・・。
これが、2組めのご家族です。
プリチャードさん親子と同じように、空港スタッフの手違いで違う飛行機へ案内されたご家族が、もう1組いたのです。そのご家族も、目的の飛行機に乗れず、ボーゼンとしているところでした。
あの家族もこの家族もこれって、どういうこと!というわけで、2組のご家族の怒りは頂点に達しました。「非常に重大なトラブルです。もし私たちがテロリストや犯罪者だったら、どうなっていたと思います?セキュリティ的にも信じられません」
ミスの原因は、アルメリア行きとリーガ行きのゲートに並ぶ列が長く伸びすぎて、二つの列が接近していたことと推定されています。
2家族は、スペイン行きの飛行機に乗るため、そろってバーミンガム空港に向かいました。しかもそこまでのタクシー代70ポンドを、航空会社は出してくれませんでした。さらに、プリチャードさん親子がバーミンガムで乗った飛行機は、スペインといってもムルシア行き。本来の目的地であるアルメリアに行くため、さらにタクシー代が130ポンドがかかりました。
これも航空会社は出してくれませんでした。
ここまで来ると、人間、怒りを通り越して、悲しくなってきます。
ライアンエア側は、正しいゲートの確認は乗客一人一人の責任だと発表しました。
その後の航空会社の弁によれば、2組のご家族が支払ったタクシー代は、その時のレシートを提出すれば返金してくれるそうです。