飛行機で運べるもの、運べないもの

ジャンボの目的は大量遠隔地輸送であり、それは何も人に限ったことではなく、荷物だって運びます。通常のフライトでもそうですが、貨物専用機や貨物専用の航空会社など、貨物のほうが主役になることも珍しくありません。

さて、いきなりですがクイズといきます。次のうち、飛行機では運べない荷物はどれでしょうか?

A 拳銃、ライフル、機関銃等 B 放射性物質 C F1レーシングマシン。

それぞれ難のある品揃えですが、そう、正解はやはりB、ではありません。実をいうと、この3種類の貨物はすべて空輸可能です。Aの拳銃、ライフル、機関銃等は、薬莢や弾薬、カートリッジなども含め、日本への輸入については制限されているものの、海外では問題のない地域も多く、輸入許可承認が取れれば日本でもOKとなります。

またBは、医療用の検査に用いられるアイソトープなどで、輸送に際しては航空会社による20項目以上もの厳しい検査が行なわれます。輸送容器についても、国際原子力機関(IAEA)で定めた国際規則などから、耐衝撃性、耐熱性、密封性能など厳しい試験基準をクリアしたものが用いられており、乗員、乗客、地上作業員の安全を十分に考慮したものとなっています。

こうした貨物や、CのF1マシンなどは「特殊貨物」と呼ばれ、通常とは区別された、特別な貨物として扱われます。このほか、人工衛星の部品といった超精密機器や、競走馬、大型重量物、生きた家畜類や生鮮魚介類なども特殊貨物にあたります。なかでも特に特殊なケースとして、「生きたシーラカンス」、世界的美術品の「モナリザ」や「ミロのビーナス」なども空輸されたことがあります。

日本の客室乗務員の話によれば、海外からの便で空輸された荷物の中に、なんと毒へビが載っていたことがあるというのです。学術研究用とのことだったのですが、荷降ろし作業は、同乗してきた「本場の蛇使い」同伴で行なわれたそうです。

また、ときには乗客に多大な影響を及ぼす貨物事故も起こり得ます。タイから成田へ向かう便で「ある果物」の入った箱が壊れ、大惨事になったという話を聞いたことがあります。その果物とは・・・果物の王様とも呼ばれる、あの「ドリアン」です。通常、貨物室の臭いが客室に流れることはないのですが、そこはさすがに「王様」です。乗客たちは南国最強の香りに包まれたまま成田に着いたそうです。

予想だにしない恐ろしい事態を引き起こすのも、こうした貨物の特徴といえます。

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