ポケモンジェットにかかる費用のお話

「ジャンボの機体の色は?」と聞かれたとき、日本であれば「白」という答えが圧倒的に多いでしょう。

これが海外であれば、ユナイテッドやヴァージンアトランテイックなど、薄めのブルーやメタリックといった、白以外のカラーを基調とするところも多いのですが・・・。

なかには、スイスのヘルべテイック・エアウェイズのように、1機全面が、同社のイメージカラーである「深みのあるピンク」に染められているというド派手なものもあります。

ですが、派手さという部分でいえば、代表格はやはりキャンぺーンキャラクター機。日本の大手航空会社によるキャラクタージャンボは、すでに定番といってもいい存在。

特に2005年の夏場は大手2社による対決のような形となり、まさに「熱い空中戦」を繰り広げていました。

ひとつは、子供に大人気というカードゲーム「ムシキング」が描かれたJALの「ムシキングジェット」、もうひとつはすっかりおなじみとなったANAによる「ポケモンジェット」。

また、世界で最初にキャラク夕ージャンボを導入したのも、実はANA。1993年に、全国の中学生以下の子供からデザインを募集し、それを機体に描くという壮大なキャンぺーンが行なわれ、アイデア公募に約2万通もの応募があったといいます。

こうして誕生したのが、これまでの飛行機の常識をくつがえす「マリンジャンボ」。この「空飛ぶクジラ」は、登場と同時にマスコミがいっせいに取り上げ、空港での「ホェールウォッチング」に親子連れが殺到しました。

これ以降、各社がこぞって「ペイントジャンボ」を飛ばしはじめることとなったのです。

そんなマリンジェットが引退した1995年から4年後の1998年に誕生したのが、「ポケモンジェット」でした。

ただ、このポケモンジェット、1機あたりの塗装には、およそ1500万円ほどの費用がかかります。そこで気になるのがキャラクター契約料ですが、残念ながらこれは公表されていません。

ただ、玩具メーカーなどが支払うキャラクター使用料が数億円単位といわれていることから考えても、相当な額であることは間違いありません。

さて、たびたび「塗装」という表現を使ったのですが、これは正確にいうと、「塗る」ではなく「貼る」が正しいようで、現在のキャラクタージェットは、まずコンピユー夕で型紙を作り、それで飛行機を包み、その後、特殊な塗料を吹きつけます。

作業は総勢20名近くがあたり、2~3曰ほどで仕上げるとのこと。

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