政府専用機の謎と疑問

一般の人が、たぶん一生乗ることのない(乗ることのできない?)ジャンボが、日本には現在2機あります。それは政府専用機。日本のVIP輸送には、1991年以降この2機の、特別仕様となるボーイング747ー400が用いられています。

最近では、イラクの人道復興支援活動に携わる「第三次イラク復興支援群」を乗せて青森からのフライトを行なっています。こうした政府首脳や国家元首ほか要人を乗せるフライト、いわゆる「VIPフライト」には、世界各国でさまざまなVIP機が用いられています。

なかでも有名なのが、アメリカ合衆国の大統領専用機「エアフォースワン」ではないでしょうか。かつて、ハリソンフォード主演による同名の映画で見せたアクロバテイックなフライトには、映画のなかとはいえ驚かされた方も多いはず。

そんな有名なエアフォースワンですが、キャビン内部はもちろん、フライトスケジユールほか同機に関することがらは、完璧なトップシークレットになっており、関係者以外に知る者はいません。これは、全世界のVIP機、VIPフライトに共通していること。

もちろん、日本の政府専用機も同様で、機体最前方にある「Aコンパートメント」は完全非公開。唯一公開されているのは、Bコンパートメントから後ろの会議室や、随行員席のみ。

VIPフライトの絶対条件としては、まず第一に「フライトの秘匿性」、すなわち絶対のセキュリティ確保。VIPの予定が明確に公表されることは決してありません。

新聞でも、どんな飛行機で何時何分などの詳細はいっさい報じられません。さらに、当日は空港周辺で厳重な警備態勢が敷かれるのはいうまでもないこと。また、機体の不具合の発生も、もちろん絶対厳禁。

身の安全はもちろん、秒刻みのスケジュールをこなすVIPには定時厳守という「鉄則」があるのです。そこで出発前の政府専用機は、万一の事態に備え、1号機と2号機が隣り合う場所に並び、両機のチェックを同時に行なうようにする念の入れよう。

なんとも徹底した特殊なフライトですが、かつてこの政府専用機に搭乗したことがあるという方によれば、搭乗には格安ながら料金がかかり、また機内食は通常のフライトで出るものと変わらなかったということです。

さらに機内での記者会見や、ときには懇親会なども開かれるそうです。

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