成田・羽田両空港がビジネスジェット利用者のためにより便利に

アメリカのような広い国では一般的な「ビジネスジェット」これは、企業などが所有する定員が数名から十数名程度の小型ジェット機のことです。公共の飛行機とは違い待ち時間が少なく、機内でも周囲に気兼ねせずに仕事や商談ができるし、公共の交通機関では乗り換えが必要な場所でも直行できるという利点があります。

日本ではあまり認知されていないビジネスジェット。しかし、近隣各国との商取引が活発する中その需要は高まっています。国土交通省の航空局では、こうした状況を鑑み首都圏空港でのビジネスジェットの受け入れを推進しています。その一環として、2014年9月より、羽田空港及び成田空港で、ビジネスジェット取り扱いにおけるいくつかの取り組みが始まりました。

◆羽田空港

羽田空港では、国際線ターミナルにビジネスジェット利用者専用の移動ルートが開かれました。これは、CIQ(Customs=税関・Immigration=出入国管理・Quarantine=検疫)の施設を一般旅客用とは別に用意したルートで、これにより通常最大30分ほどかかる入国手続きを、最短3分程度までに短縮できます。

また、国際線ターミナル前の駐機場を1カ所上記の専用ルート利用者のために優先的に割り当て、現在3機分あるビジネスジェット専用駐機場は6機分増えて9機分となります。

ビジネスジェット利用者専用ルートは2014年9月30日よりすでに運用が開始され、駐機場の増大は2014年中に完了する予定です。

◆成田空港

成田空港では、空港内を移動する車両がより効率よく通行するためのアクセス道路が整備され、オープンしました。この道路が整備されたことによりビジネスジェット利用者専用ターミナルから駐機場までこれまで16分ほどかかっていたのが、半分の8分ほどになりました。

成田空港においてもビジネスジェット専用の駐機場が2機分増設されます。増設された駐機場を利用すると、ビジネスジェット利用者専用ターミナルまでの移動時間がさらに短縮され5分ほどになります。

成田空港のこの取り組みについては2014年9月18日よりすでに運用が開始されています。

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