JTBがクルーズ専門事業部を発足!意外と手が届きそうなツアーもある!?

国内旅行会社の中で「格安」といえばまずHISが挙がるかもしれませんが、「国内最大」というとはやりJTBというイメージがあります。JTBはHISよりお高いかなとも思う反面、安心感というか信頼感のようなものもあるように感じます(あくまでイメージです。HISを何度も利用していて、HISも信用できる会社だと思っている方も多数います)。

さてそのJTB、2014年10月1日に「JTBクルーズ事業部」を開設し、そのフラッグシップショップとなる「JTBクルーズ銀座本店」をオープンしました。「JTBクルーズ銀座本店」はクルーズツアー商品専門店となります。40名のスタッフのほとんどが「クルーズコンサルタント」資格、そしてそのうちさらに8人が「クルーズマスター」資格を取得しています。

クルーズというのは所謂豪華客船で行く船の旅のこと。JTBはそういう旅行も扱っていたのですね。

このたび解説された「JTBクルーズ事業部」は、JTBのクルーズ事業部門である「JTBロイヤルロード銀座」と、JTB傘下で、クルーズ事業を扱って30年という老舗である株式会社PTSのクルーズ事業部門を統合したものです。

JTBによると2013年時点で日本のクルーズ旅客の人口は23万8千人。そのうちのおよそ15%にあたる3万5,500人がJTBグループ全体で取り扱ったものでした。実はこのクルーズ旅客の人口は2006年から2013年までのわずか7年ほどで倍増しているとのこと。

今回のJTBグループ内でのクルーズ事業統合は、このようなクルーズ旅客人口の増加の流れが今後も続くと見て、更なるシェア拡大を目指すためのものです。

JTBクルーズ事業部は、現在の増加率から予測される2020年時点の日本人クルーズ旅客人口は60万人に上るであろうと予測していて、その20%の12万人を自社で取り込むとともに、来日外国人の国内クルーズツアー客を18万人まで伸ばすことを目標としています。

JTBクルーズ事業部は、日本人・外国人旅客の取り込み以外に、国内の地方創生も目標に掲げています。これは、外国客船を誘致することによって、空港はないけれど港はある都市を活性化させようというものです。JTBクルーズが扱うクルーズ船には、2,000人の旅客を収容できるものもあるということで、もし2,000人満席の船が定期的に寄港すれば確かにかなりの経済効果を生み出すのではないかと思われます。

クルーズツアーというと「豪華客船によるセレブな旅」というイメージがあると思います。

JTBクルーズでは確かにそうしたイメージ通りのセレブな需要に合わせた「JTBクルーズプレミア」という商品グループを設定していて、そちらでは例えば最安値でも698,000円、最高値だと1,098,000円の「憧れのクイーン・エリザベスで航(い)く 欧州ショートクルーズ 9日間」、最安値で1,138,000円、最高値は1,448,000円という「最高級客船で巡る南仏・モナコクルーズ9日間」等、まさに世界が違う豪華ツアーを用意しています。

しかし、もう一つ「JTBクルーズ バリュー」という多少低価格帯のものも同時に設定していて、こちらは一番安い時期の一番安いキャビンで268,000円、一番高いキャビンで398,000円の「西地中海クルーズ11日間」、一番安い時期の一番安いキャビンで228,000円、一番高いキャビンで348,000円の「台湾周遊クルーズ6日間」などといったツアー商品があります。

20万円代でクルーズ船の旅を楽しめるなら試してみようという気になる人もいるのではないでしょうか?

JTBクルーズのクルーズツアーは、国内各空港から国外まで飛行機で向かい、当事国の港から船に乗るタイプと、日本の港発着のタイプのものがあります。

日本発着のタイプのツアーには、国内クルーズ船の代表とも言える「飛鳥II」を利用した横浜港発の世界一周クルーズや、中米から南米東岸をぐるっとまわって南極まで行き、その後イースター島・ニュージーランドなどに寄りながら太平洋を横断するツアーなど、まるで大航海時代を彷彿とさせるような夢のあるものがあります。

JTBクルーズは2015年には「JTBロイヤルロード銀座」オープン記念として様々なツアーをサービス価格で提供する予定なので、これを機会に日本のクルーズ旅客数を増やすことに貢献してみてはいかがでしょうか?

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