たまには空港でアート鑑賞

空港のターミナルビルというと、何よりもまず機能性が求められるところですが、そうはいっても機能一辺倒というのも味気ないもの。特に、その国の玄関口となるような主要空港では、機能性の他に、訪問者の心を和ませるような芸術的な部分での考慮も加えられています。

空港でのアートというとおおまかに分けて2つのパターンがあります。それは、ターミナルビルの外観や内装そのものが、アーティスティックなデザインになっている場合と、ターミナル内部にアート作品を展示しているという場合。

外観の美しさで言うと、例えばマレーシアのクアラルンプール国際空港は、ターミナルビルから周辺の人工の森に至るまで、日本人建築家の黒川紀章氏がデザインしており、木々の中にそびえるターミナルビルは、まるでマラッカ王国の王様が住む城のような荘厳な美しさがあります。

内装の美しさで定評があるのが、シンガポール・チャンギ国際空港です。特に、2008年に開業した第3ターミナルは天井板に自然光が取り入れられる特殊なパネルを使っており、ターミナルビルの中とは思えないほどの植物が植えられたエコロジカルな空間を楽しめます。

そうした空港に比べると、日本の空港のターミナルビルは味気ないように思えるかもしれませんが、実は意外と多くのアート作品が展示されています。

羽田空港の第2ターミナルには作曲家の千住明さんの兄である、日本画家の千住博さんの絵画やオブジェが展示されている上、成田空港の第1・第2ターミナルには、各階の数カ所に様々なアートが展示されています。さらに中部国際空港のターミナルビルには、地元の焼き物・常滑焼による陶板アートの壁があります。

ただ、大部分の作品は壁面や天上、柱などと同化するように展示されているので、うっかりすると気づかずに通りすぎてしまうこともあるかもしれません。

そういう「さりげない」アート展示が多い日本の空港にあって、よりアートを重視し、目立つように展示しているのが北海道の新千歳空港。新千歳空港は「環境としてのアート」というコンセプトで、国内線・国際線それぞれのターミナルに、絵画・壁画・オブジェなどを数十点展示しています。

空港にはぎりぎりの時間で到着し、せわしなく移動するという人も多いと思いますが、もし時間に余裕があったなら、ターミナルビル内のアートを鑑賞してみてはどうでしょうか?もし空港で待ち合わせをするならば、アート作品を目印にするのも便利だと思いますよ。

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