格安航空会社の旅客機のトイレで、とても高くついた「飲み会」

2014年8月27日

カナダのトロントを出発して、キューバに向かっている旅客機がありました。キューバのリゾート地、バラデロ行きのサンウイング航空656便です。

サンウイング航空はLCC、いわゆる格安航空会社です。シャンパンを機内でふるまうサービスがあって、これが大人気。

この日もいつものように、乗客にはシャンパンの無料サービスがふるまわれました。無料サービスなので、グラスに一杯だけです。

こういう状況では、時たま、「こんなんじゃ足りない」と言い出すお客様が発生します。

「一杯じゃ足りないよ~」「すいませんね~」「無料だからしょ~がね~よな~」

お客さんと店員と、そういうジョーク程度で済むのが普通です。

ですがこの日、サンウイング航空656便では、心の底から「これだけでは飲み足りない」とお思いになったお客様が発生しました。そして女性の乗客2人が、空港の免税店で買った大量の酒を機内のトイレに持ち込んで飲んだうえ、タバコを吸い出しました。

格安航空会社の旅客機のトイレで、完全に飲み会状態です。2人きりですが・・・。

当然ですが、トイレの煙探知器がタバコに反応して、作動します。うるさくなるので、2人ともその場から逃げ出しそうなものですが、なぜか殴り合いのけんかを始めました。

飛行機内は気圧の関係で、地上より酔っぱらうのが早いもの。アルコールが早く効くからです。その上、けんかをして暴れたのですから、女性2人ともぐでんぐでんです。

駆けつけた客室乗務員たちに、2人は「まだなんかやってやる、なんか事件起こす」と言いましたが、2人とも泥酔状態で座り込んで動けません。なんかやってやるとか、事件起こすぞとかいう状態ではありません。

2人の様子を見た客室乗務員たちは「なんかやるったって、絶対なんにもできないわよね~っ」と話しあいましたが、お客様たちにそれを言うわけにいきません。仕方がないので、客室乗務員たちは「会社で決められている、機内で脅迫が行われた場合の規則」を適用することにしました。

まず、656便はわざわざカナダまで逆戻りです。そういう時は、離陸した空港に戻るのが会社の規則だからです。

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がCF-18戦闘機2機を発進させて、空港に着くまで656便を護衛してくれました。これも「機内で脅迫が行われた場合は、こういう風に対応する」と決められているからです。

警察によって女性2人は起訴され、翌日には保釈が認められたそうです。公判が開かれる9月末まで、互いに会わないこと、酒を飲まないこと、空港には近づかないこと、裁判所からこの三つを命じられたそうです。

それと、飛行機の経費は高いものですが、ことに戦闘機2機が発進すると、ものすごいお金がかかります。女性たちに支払ってもらったほうがいいんじゃないでしょうか。

戦闘機の燃料代ってすごいんです。燃料代だけじゃないし。たぶん金額聞いただけで、めまいがして座り込んで動けなくなると思いますが・・・。

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