エアバス社が今後20年の航空機市場予測を発表

世界の航空機市場をアメリカのボーイング社と二分するフランスのエアバス社は、2014年から2033年にかけての航空機の市場動向予測「グローバルマーケットフォーカス」を発表しました。

「グローバルマーケットフォーカス」はエアバス社が独自に行った調査で、旅客航空会社およそ800社、貨物航空会社200社を対象に保有している航空機を分析、航空会社ごとの毎年の機材の推移などを予測するものです。これにより世界の航空輸送がどのように発展していくかを見て、その傾向によって今後の販売戦略を組み立てています。

エアバス社はまず、2033年までの20年間で、経済発展著しい中国を始めとしたアジア各国においては、いわゆる中産階級が現在の4倍にまで増えるだろうと予測しています。これにより旅客機や貨物機の輸送量が毎年約5%弱ずつ増加。3万機を超える旅客機の需要があるだろうと見込んでいます。

中産階級の増加は大都市への人口と富の集中を生みます。これに伴い、国際線の旅客数が1日につき1万人以上となる「航空大都市」も、91都市に増加すると見られています。「航空大都市」が増えることによって、世界中の航空機による長距離輸送の95%以上がそれらの大都市間を結んだり、ハブとする路線で占められるであろうと目されています。

現在でも既に急激に航空需要が増えているアジア各国に加え、今後は中南米やアフリカの新興国でも航空路線の需要が増え、特に国内輸送が成長しているインドは2033年までに世界で10位に入る大きな市場になると予測されています。

現在の旅客機市場では大型機よりも燃費がいい中型機が歓迎される傾向になっていますが、将来的には需要の増加に伴いワイドボディ=広胴型機の需要が増え、特に国内線において大型機が増えると見て、2033年までに9300機のワイドボディ機が必要になるだろうとしています。

エアバス社のラインナップにはA330・A350・A380といった、大型~超大型の機種があり、ワイドボディ機市場を牽引することを目指しています。

ワイドボディ機の客室に通路が2本あるタイプで、400座席前後のタイプの最大の取引相手と目されているのがアジア太平洋地域の航空会社で、中東やヨーロッパの航空会社もターゲットとされ、ボーイング社のおひざ元である北米でのシェア拡大も目指しています。

一方、通路が客室の中央に1本通るタイプの需要が高いのは現在のところヨーロッパや北米の国内線市場。しかし、今後は中国やインドの国内線、東南アジア各国のLCCなどの需要も拡大していくだろうと見られ、2033年までにこのタイプの旅客機の受注の37%がアジア太平洋地域になると予測されています。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る