ピーチ・アビエーションが2017年3月期に過去最高の売り上げを記録
国内LCCの草分け的存在であるピーチ・アビエーションが、6月8日に2017年3月期の単独決算を発表しました。それによると、営業利益が過去最高の63億円。利用者数はなんと513万人にのぼっています。
ピーチは、開業当初こそパイロット不足などで欠航を連発し、LCC自体の先行きにも不安を示したように見えたものの、その後は順調に業績を伸ばしてきています。
関空を拠点とし、現在は那覇も第2の拠点としており、さらに2017年には仙台空港、2018年には新千歳空港を第3、第4の拠点としていくことも発表。
一方で、2017年3月には目標の搭乗者数を確保できなかったとし、成田空港便は撤退。業績が悪い路線はどんどん切っていくフットワークの軽さも、利益を伸ばす要因になっているのかもしれません。
筆者は国内便・国際便ともにピーチを何度も利用していますが、ピーチが、バニラなど他のLCCより特段に良いと感じたことはありません。
値段的にも、おおむね他より安めではあっても、時期によってはバニラのほうが安い場合も・・・。
便数で言えばジェットスターのほうが多かったりする。ですから、ピーチがこれだけ支持される理由というのが、正直よくわかりません。
数年前と比べると、今はLCCも随分定着してきている上、日本の会社であれば下手な海外のレガシーキャリアよりも信頼感もある。
ですから、筆者も基本的にはピーチとバニラを併用し、安いほうを使っています。行きはピーチで帰りはバニラということも、その逆も珍しくありません。
往復セット売りでないと安くならないレガシーキャリアの格安航空券と違い、LCCはこうした自由な選択ができるのも魅力。そういう意味では、選択肢の中から結果的にピーチを選ぶ人が多くなっているというのが業績が伸びた理由でしょうか?
普通の人であれば、LCCを選ぶ層が値段の安さ以上のサービスなど期待しているはずはなく、無駄をそぎ取った最低限ラインを保っているというのがピーチの魅力と言えば魅力。
さらに、CAさんが日本人ですから、おおむね親切というのもあります。
とにもかくにも、移動に極力コストをかけたくない筆者のような貧乏人には、ピーチの業績向上はありがたいところ。ただ、調子に乗って他より強気価格に路線変更すれば、即そっぽを向かれると思いますが・・・。