飛行機の座席で清潔なのは窓側?それとも通路側?

飛行機に乗る時には事前座席指定を利用される方が多いと思います。その際、どの席を予約しますか?

窓側は天候が良ければフライト中に景色を楽しむことができますし、通路側は乗り降りがしやすくトイレに立つのもスムーズですね。

それぞれにメリットがありますが、実は感染症にかかりやすい席とそうでない席があるという最新の研究をご存知でしょうか?

「通路側の座席の方が窓側の座席より細菌に汚染されている傾向がある」

米アリゾナ大学Charles Gerba博士らの研究グループでは、20機以上の飛行機の各座席やアームレスト、座席上の物入れ、トイレのドアノブなど、乗客が触れることの多い場所の細菌を採取し、その汚染の度合いを調査しました。

その結果、通路側の席は窓側の席や真ん中の席に比べて細菌による汚染レベルが高いことが分かったのです。

さらにこの研究結果を2008年に実際に起こった集団感染事例で確認したところ、ツアー客が搭乗した飛行機において通路側の席が感染経路となって集団感染の被害が拡大したことが確認されています。

乗客が通路を歩く際、バランスをとるために通路側の席に触ることが汚染の原因なのではないかと推察されています。

この調査は飛行機のみが対象となっているため、電車やバスなどでも同じような細菌分布があるのかどうかは分かりませんが、通路側の席の方が乗客の行き来が多いという点は同じなので、機内同様に汚染されている可能性は十分にあるといえるでしょう。

機内は密室の空間です。冬など感染症が流行る時期の飛行機利用の際には座席選びの参考にされてみてはいかがでしょうか?

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