LCCでも中国の躍進-上海へは春秋航空で

中国からも1社のLCCが日本に乗り入れていますが、それが上海を拠点とする、春秋航空です。設立は2004年で、中国では初めての民間航空会社です。現在では中国内の50都市以上をつなぐ大規模な航空会社になりました。

その春秋航空が2010年7月に、上海(浦東)-茨城空港に就航し、その際、1便当たり18席を4,000円という超割安運賃で売り出したことは大きな話題となりました。このことがきっかけで、上海への旅行を思い立った人は多かったようです。

この後も、2011年7月の上海-高松間を、1便当たり18席を格安の3,000円で販売するキャンペーンを打ち出しました。また、2012年には上海-佐賀線、高松線を1円で販売しましたが、尖閣諸島問題が引き金となった反日感情の高まりにより、2日間で打ち切りになりました。このように、何かとサプライズのある航空会社。

春秋航空は日本国内路線にも強い関心を持っており、2012年10月には関係会社の「春秋航空日本」を設立し、2013-14年にかけて、東京(成田)を拠点とした国内線を就航させる計画があります。

春秋航空で目を引くサービスと言えば、着陸前の「機内体操」です。空港到着が近付くと、客室乗務員が通路に立ち、中国語で「イー、アル、サン、シー(1,2,3,4)」と声を出して、座りきりだった乗客にストレッチ体操をするようアピールします。機内が体操教室の雰囲気に包まれるこの時間は春秋航空の名物サービスの一つになっています。

設立:2004年
日本就航:2010年7月
運航拠点:中国・上海
就航路線:茨城/上海(浦東)、高松/上海(浦東)、佐賀/上海(浦東)
使用機材:エアバスA320
ホームページ:http://www.china-sss.com

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