飛行機が離陸するには、どれくらいの距離が必要なのでしょうか?

離陸に必要な距離とは、一体どんな距離のことを指すのでしょうか?ボーイングB777-300の場合、最大離陸重量である300トンのときは、カタログ上、離陸に必要な距離が3150メートルとなっています。どのようにしてそれが決まるか以下で見ていきます。

まず最初に、距離の測り方についてです。距離は、離陸開始地点からリフトオフ地点の間ではなく、35フィート(高さ10.7メートル)を通過した地点までの水平距離を測ります。そして飛行機のカタログ上の離陸距離とは・・・

①エンジン故障が生じたまま離陸継続をした時の距離、

②余裕を考慮した通常の離陸距離(およそ1.15倍くらい)

③離陸を中止た場合に、完全に機体が停止するまでの距離

以上の3つの中で一番長い距離が、カタログ上の離陸距離になるのです。

当然、通常の飛行の時は、エンジンに異常はありませんので、カタログ上の離陸距離より、短い距離で離陸できます。また常に最大離陸重量で離陸する訳ではありませんので、空港ターミナルの屋上からよく見えるように、滑走路の真ん中あたりで離陸する機体や、離陸を滑走路の途中で始める(一般にインターセクションディパーチャーと呼びます)機体もあります。

ただ離陸距離は、滑走路の状態(降雨や降雪により滑りやすくなっている場合がある)や大気の状態(気温、気圧、風など)の影響を受けやすいと言えます。そのため、飛行の度に滑走路の状態や大気の状態を計算に入れて離陸距離を算定し直し、滑走路の長さが機体の離陸距離より短い場合は、機体の重さを減らす努力をします。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る