実は危険な飛行機とスキューバダイビングの組み合わせ

スキューバダイビングを趣味とする人にとって、沖縄や南太平洋、或いはオーストラリアの海はあこがれなのではないでしょうか?

いずれの場所にも、普通は飛行機に乗って行くと思います。しかし、スキューバダイビングと飛行機の組み合わせには思わぬ落とし穴が待っていることがあります。

その落とし穴とは「減圧症」

小学校か中学校の理科の実験で、気体は水に溶けるというのを習ったはずです。人間の体の中では、吸い込んだ気体が肺の中で血液の中に溶け、体内で利用されています。

ところが、気圧が低いところに行くと、血液に溶けていた気体が気泡になって血管を詰まらせ、呼吸器や血流に障害を起こすことがあります。これが減圧症。

減圧症は地上でも起き得ます。例えば深い水深まで潜ってから急速に水面に上がった時、ダイビングを終えてから、高度が高い山を超えたときなどの気圧の変化でも発生するのです。

スキューバダイビング後の減圧症を防ぐ手段はただ一つ。気圧(水圧)の高いところから低いところへの移動を緩慢にするということ。これだけで、血液中の気体は気泡化しにくくなります。

ところが、飛行機の中というのは急速な減圧が必ず起きます。旅客機の中は、フライト中は0.8気圧(一部最新機では0.9気圧)に保たれています。

これは、外気より内側の気圧を低くして、飛行機そのものを外からの気圧で押さえるようにし、機材に広がる負担がかかったり、分解するのを防ぐため。

飛行機が離陸してから水平飛行に入るまではおおよそ30分。つまり、30分という短時間で気圧が0.2下がることになります。耳が塞がるように感じることがあるのもそのため。

では、スキューバダイビングをせずとも減圧症になるのではないか?もちろんその可能性は否定できません。しかし、ダイバーのほうがより減圧症のリスクは高いのは確かなこと。

それは、ダイビング中にタンクの空気を吸うことによって、陸上で過ごすより多い気体を体内に取り込んでいるから。

スキューバダイビング後に減圧症になるのを避けるためには、最低でもダイビングから12時間は置く必要があります。複数回潜った場合は18時間は置かなければいけないとも言われています。

減圧症の症状は、軽度であれば手足のしびれや軽い息切れ、疲労感など。しかし、重篤な場合は骨壊死や心筋梗塞などが起こる場合があります。

せっかくの休日にわざわざ飛行機に乗ってダイビングに行ったのだから、ぎりぎりまで楽しみたいという気持ちはわかります。

でも、それで健康を害してしまっては意味がありませんから、ダイビング後のインターバルは必ずとるようにしてください。

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