同じ飛行機でも様々な重量があるって本当!?

飛行機には様々な重さが存在します。それをここではご紹介していきましょう。最大タクシー(ランプ)重量が、飛行機で一番重く、離陸できる最大の重さである最大離陸重量よりもさらに1~2トン重いとされています。

しかし、最大離陸重量を駐機場で超えていたとしても、地上滑走中に消費すれば、最大離陸重量まで、減らすことは可能です。つまり、その重さ分、乗客や荷物を多く積めるのです。

飛行機の強さと能力両方を満足させる最大の重さを、最大離陸重量と呼びます。仮に離陸中にエンジントラブルがあった場合に、急ブレーキをかけても、飛行機のタイヤが壊れずに安全に止まることができる最大の重さ、残りのエンジンで離陸を続けても問題が無い重さになります。ちなみに、運航コストを低くするために、最大離陸重量を軽く設定している場合もあります。

次は最大着陸重量です。飛行機の構造上、無事に着陸できる最大の重さだけでなく、着陸を途中で止めた場合でエンジンが故障している時でも、問題なく上昇することができる重さを意味しています。

燃料以外のもの、旅客や荷物などを積めるだけ積んだ最大の重さのことを最大ゼロ燃料重量と呼びます。飛行機の翼の中に搭載している燃料が少なくなることにより「重石」の効果が小さくなり、逆に翼のつけ根にかかる力は大きくなっていきます。

そして翼の中の燃料が完全に無くなった時、最大になります。そのような状態のときに、翼がいわゆるバンザイの状態になったとしても、壊れない強度をもつ重量が、この最大ゼロ燃料重量なのです。

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