機内食に見る都市伝説のウソ・ホント
旅行などで国際線フライトの場合、機内食は飛行機に乗る楽しみのひとつでもあります。
航空各社もサービスのひとつとして、機内食の開発には力を注いでいます。各国の食文化が反映されている機内食も多く、JALでは小鉢に蕎麦を出したりしています。
また、話題のシェフやレストランなどとコラボレーションし、話題性のあるおいしいメニューを提供することも航空会社のセールスポイントのひとつとなっています。
そんな機内食にまつわるこんな都市伝説を聞いたことがありますか?
「機内食は事故に遭遇した時のために高カロリーに設定されているらしい」
一般的な機内食の内容を見ていくと、実際に高カロリーなメニューになっていることが多いようです。
まずは機内食の前におつまみなどが配られますが、ナッツ類のことが多く、高カロリー食品の代表格です。
そして肝心な機内食は、主食がごはんか麺類になっていて、さらにほとんどの航空会社でパンが配られます。これにもバターやマーガリン、ジャムも付いてきて、さらにカロリーアップされることになります。
メインは量が少なくなっていますが、満足してもらえるように、濃い目の味付けがなされていることが多いようです。
炭水化物と高カロリーな食材を中心にして、少ない品目でもお腹にたまるようなものにしているということは間違いないようです。
逆に見方をすると、原価の安い炭水化物を多く使うことでコストを下げているということも言えるかもしれません。
機内食は開発こそ各航空会社が担いますが、別の会社で調理し、機内に運んで準備しています。
運搬するために時間がかかるということに加え、機内は乾燥しているため、食材が傷んだり味が落ちてしまうという可能性があります。時間がたっても元の味を保持するには、濃い目の味付けと炭水化物のセットが無難となるのかもしれません。
結果、『機内食は緊急時に遭難した時のために高カロリーに設定されている』という話の真偽はあやふやなままですが、機内食の内容としては実際に高カロリーに設定されているのは確かなようです。
搭載量や設備に制限のある機内において、必要最低限で満足してもらえるものをリーズナブルに提供するとなると、このような内容になるのかもしれません。