衝突を回避せよ!衝突防止装置とは

飛行機同士が空中ですれ違う場合、以前は水平方向の間隔を空けているだけでした。しかし現在では、垂直方向に間隔を空け、お互いの真上や真下を通過しています。

レーダーによる管制業務が行われている空域をフライトしている間は、交通情報を得ることもできますが、洋上飛行や雲中飛行の場合には、他機を発見することができないため、もし誤って同じ高度で飛行していれば、大変なことになります。

そのような危険を防止するための装置が、航空機衝突防止装置(TCAS:ティーキャス)です。TCASは、周辺をフライトしている航空機(飛行機やヘリコプターなど)を衝突の危険度にあわせて色分けして画面に表示します。

また、航空機が警戒領域に入ると「トラフィック、トラフィック」という音声が操縦席内に響き渡り、TCASが衝突の可能性を予測した場合には「上昇せよ」「降下せよ」という音声と、画面表示による衝突回避操作情報が流れるようになっています。

対地接近警報装置(GPWS)は、パイロットが予期しない障害物や地面などへの接近・衝突を未然に防ぐための装置です。降下をしてはいけない状態(離陸直後など)のときに降下したり、着陸装置を下げていない態勢で地面に接近したり、また、障害物に急接近したり、着陸のための降下経路から外れたりした場合に、パイロットに対して音声と画面上で警報と回避操作を知らせます。

例えば、霧などの悪天候で視界が悪い状況において、山などの障害物に接近してしまった場合、ND(ナビゲーション・ディスプレイ)上には障害物、そしてPFD(プライマリー・フライト・ディスプレイ)上には「急上昇」の表示があり、同時に「急上昇せよ、急上昇せよ」という音声による警報が発せられるのです。

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