エンジンスタートを中止しなければいけないのはどんなとき?

さて、エンジンスタートを中止しなければならないケースとはどんなときなのでしょうか?主な例を見てみましょう。

まずは「ホットスタート」。これは排気ガス温度(EGT)が急上昇し、制限を超えてしまう現象のこと。スタート中はエンジンの内部を冷却するための空気の量が少なくなるため、オーバーヒートすることでタービンに大きなダメージをおよぼす可能性があります。それを防ぐために、EGT制限温度は低く設定されているのです。

次に「ウェットスタート」とは、燃料を流しているにも関わらず、規定の時間内に点火されない状態のことをいいます。例えばガスコンロなども、点火する際には、まずカチカチと火花を散らしてからガスが流れるようになっています。順序が逆になってしまうと危険だからです。

エンジンの場合も同様に、点火栓(イグナイター)が作動する前に燃料が流れてしまうと危険ですので、そういった場合にはすぐに中止することになっています。これは、点火栓の不良が原因です。

また、「ハングスタート」とは、通常よりエンジンの回転が上がるのに時間がかかっている状態のことをいいます。エンジンの内部を流れる空気の量が減り、排気ガス温度の急上昇をともなうケースもみられます。

スターターが途中でエンジンから切り離されてしまった場合や、スターターのパワー不足、あるいは燃料流量が少なすぎることなどが原因となります。ほかには、強い追い風(背風)の状況でスタートする際にも起こることがあるため、風が吹いてくる方向に正対するポジションでスタートを開始する方が危険性は下がります。

スタート途中になんらかの異常が発生してしまった場合には、電子エンジン制御装置が自動的に燃料を止めて、スタートを中止します。その際、スターター自体はすぐに停止せずに、エンジンを30秒ほど空周りさせることで、エンジン内部に残っている燃料を排気口から排出し終えたのちに停止するように設定されています。

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