超音速機復活の時代がすぐそこまで来ている!?

音より早く飛ぶ飛行機は、長いこと航空業界の夢でしたし、一度は営業飛行に成功しています。

営業飛行に成功した超音速機は、エアバスのコンコルド。燃料費が高いなど問題が多く、2003年に営業が終了しましたが、この時の経験が、現代の超音速機の研究に大いに役立てられています。

超音速機にはソニックブームがつきものなので、現在は海上を飛ぶことしかできません。飛行機が音速以上で飛ぶと、機体の前後に強烈な衝撃波が生じて地上まで届き、住宅の窓ガラスを破壊するほどの威力を発揮するからです。

ステルスの開発で知られる航空会社ロッキード・マーティンや、世界最大の航空会社ボーイングでは、NASAと組んでソニックブームを減少させる研究をしています。この開発が成功すれば、住宅などに被害を与えることなく、地上での超音速飛行ができるようになるのです。

ソニックブームの研究と同時に、超音速機そのものの開発も進んでいます。

たとえば、アメリカの航空会社エアリオン社が開発しているビジネスジェット機「エアリオンSBJ」

12人乗りで、速度はマッハ1.6(時速約2,000キロ)。これは、ガルフストリーム社の「G650」の2倍の速度です。

現在、飛行機でニューヨークからロンドンへ向かうと7時間かかるのですが、この機体の登場によって、4時間に短縮できるかもしれません。超音速機「コンコルド」を開発したエアバスからも技術協力を受け、2022年の初飛行を予定しています。

ちなみに、機体の価格は1億1,000万ドル(約131億円)

「G650」の機体は6,500万ドル(約77億円)ですから、その差額は4,500万ドル。1.7倍の価格差で、速度が2倍出せるのです。

ロッキード・マーティンが設計している「N+2」もマッハ1.6。ニューヨークからロサンゼルスまでの飛行時間を5時間から2時間半に短縮できます。

超音速機の開発に取り組んでいるのは、アメリカの航空会社だけではありません。現在も世界各国で研究が進められており、超音速は次第に身近なものになりつつあります。

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