客室乗務員は機内以外では何をしているの?

客室乗務員の仕事というと、機内での旅客サービスがすぐに思い出されますが、飛行機に乗り込む前にも、やる仕事がたくさんあります。

出社してから仕事が終わるまでの大まかな流れは、出社(ショウアップ)CAブリーフィング、搭乗機への乗り込み、プリフライトチェック、クルーブリーフィング、ボーディング(搭乗開始)、TAKE OFF(離陸)、ドリンク(ミール)サービス、着陸準備、到着、降機、デ・ブリーフィング、そしてステイ先へ退社します。

では、乗客が機内へ搭乗する前までの客室乗務員の仕事を詳しく見てみたいと思います。

まずはSHOW UP(ショウアップ)です。

このSHOW UPは重要で、普通のデスクワークと違い、飛行機のクルーは遅刻してはいけません。もちろん普通の企業でも遅刻はいけませんが、クルーは遅刻すると飛行機が飛びません。そのため、エアラインではこのSHOW UPというものをとても大事にしています。

基本的にSHOW UPは飛行機出発の1時間半前~2時間前には空港に着きます。その時間に遅刻すると「スタンバイ」が起用されます。「スタンバイ」というのは、クルーが遅刻したり、急病で休んだ時のために、自宅や会社で待機している人たちです。

そして客室乗務員は、このスタンバイというシフトが入ります。そんな日は「朝五時から昼の十二時まで家にいて、電話にでられるようにしておく」というのが仕事になります。

SHOW UPしたら、次はブリーフィング(BRIEFING)です。客室乗務員は出社すると、最初に乗務員カウンターに立ち寄り、その日の乗務スケジュールや各自のメールボックスに配布されている個別の連絡事項を確認します。そして、フロアに設置されたパソコンや中央に置かれた掲示板で、担当する飛行機の乗客の人数や、特に気をつけなければならない人がいるかとか、自分の担当位置を確認したり、別のフライトから戻った客室乗務員がアップロードしたレポートなどにも目を通します。

また、最近あった出来事で共有すべきことなどを客室乗務員で話し合います。

ブリーフィングというと、コックピットとのブリーフィングもしなければなりません。これは航空法で決められていて、その日の天気や安全に関わることをメインで話し合います。

ブリーフィングを終えるとSHIPSIDE(シップサイド)へ出発します。飛行機に乗り込む時にはパイロットも客室乗務員も、基本的には乗客が乗るボーディングブリッジから乗り込みます。ボーディングブリッジというのは空港の出発ロビーと飛行機をつなぐ橋で、まずは出発ゲートに行き、機内から乗客がまだ降機中でないか確認します。

朝一のフライトで最初の便であればその必要はありませんが、お昼からのフライトだった場合、搭乗口のところで自分達が乗務する飛行機が帰ってくるのを待ちます。

空港の決まりでクルーは乗客が全員降りるのを待ってから飛行機に乗り込むことになっています。まだ乗客が降りている途中にクルーが乗り込んで、次のフライトの準備を始めてしまえば、乗客にとって気分のいいものではありません。

乗客が全員飛行機から降りたら、飛行機に乗り込んで前便のクルーと交代します。まず、機内に入ったらプリフライトチェック(出発前の確認)を行います。前便のクルーや業者の人(航空会社によっては掃除も客室乗務員がします)が掃除をしている間に、当便のクルーは救命胴衣や消火器が所定の位置に備え付けられているかを確認します。

これも航空法によって義務付られています。

旅客機には、装備しなければならないものが法律で決められています。救命胴衣や、遭難した時のための信号灯、救難信号を発する機械、非常食などがそれに当たります。さらに、メガホンも装備が義務づけられています。基本的には飛行機が遭難してしまった時にも乗客、乗員が生存できることを目指しており、メガホンは旅客の誘導に大切なものです。

そして、それらの物を装備していることは当然で、きちんと使えるかどうかも確認しなければなりません。それを行うのがこのプリフライトチェックです。前述の航空法で決められた装備品のチェックと同時に、乗客に出すドリンクや紙コップ、機内販売の品物などのサービス用品の確認も行います。

どこの航空会社も、最近の飛行機のダイヤは、コストを下げるために機体の回転率を高めようとしてかなりタイトに設定してあります。そのため、このプリフライトを行ってる間は基本的に時間との戦いで、時間に余裕ができる、ということはほとんどありません。常に飛行機の出発時刻、乗客の搭乗時刻を頭に入れて動かなければなりません。

そして、飛行機の出発時間に準備を間に合わせることができるのか、遅延させる必要があるのなら、何分の遅れが必要なのか、また、その遅れを最小限にするため、飛行機が飛んでからでいいことは後回しにします。

プリフライトチェックが終わったら、次はセキュリティチェック(安全のための確認)を行います。

これも実施が義務づけられているもので、機内に爆発物が仕込まれていないかの確認です。乗客は空港でセキュリティチェックを受けてきているので、刃物や爆発物はないはずですが、それでも念のために客室乗務員が機内のチェックを行います。

客室をくまなく探すことはもちろん、トイレやゴミ箱の中も確認します。確認後に爆弾を仕掛けられたら意味がないので、乗客が搭乗する直前にこのセキュリティチェックを行い、チェック後、地上の係員が機内に入ったらもう一度確認します。

事実、テロリストが社員に扮して機内に入ってくる可能性もゼロではなく、それだけ保安には徹底して取り組んでいるそうです。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る