飛行場管制と航空路管制の仕事はどう違うのか
航空機は管制官により、離陸から着陸までを常にレーダーで監視されています。これは何より、安全に飛行するため。しかし、同じ管制官が常に監視している訳ではありません。空港周辺(飛行場管制)とそれ以外(航空路管制)とで分割して監視しています。
飛行場管制はエンジンをかけてから離陸後の数分と着陸前の数分とエンジンを切るまでを担当している。飛行場管制の範囲内から航空機が出ると航空路管制官に引き継がれます。
一言に航空路管制と言っても5つのエリアで分けられています。
札幌管轄部・・・北海道、東北北部
東京管制部・・・東北南部、中国東部
福岡管制部・・・中国西部、四国、九州
那覇管制部・・・沖縄、南西諸島一帯
航空交通管理センター・・・太平洋上の広範囲
この5つのエリア内でもさらに細かい区域で分けられています。
例えば、東京管制部の場合は15の区域に分けられます。そして、その1つ1つの区域に対空席、地区席、調整席の3人体制で旅客機を監視しています。
3人の仕事を簡単に説明しましょう。
対空席は航空機と直接無線で話し、高度の上げ下げや進入許可などを出しており、レーダー席とも呼ばれています。
地区席は管轄内で離陸した航空機や区域内に入ってくる航空機と連絡をとっています。
対空席は上の2つの間でそれぞれの業務内容を見て、必要に応じ調整作業をしていまあす。
このように航空機は飛行場管制と航空路管制の2つの管制官に監視されることにより、安全に飛行することができるのです。