最新技術を導入した旅客機のコクピットの変化と特徴

最新技術の積極的な導入、これはエアバス社の大きな特徴のひとつだといえます。なかでも、世界で初めて民間の旅客機に導入した「フライバイワイヤシステム」は、そのあとライバルのボーイング社にも採用されるという画期的なものであります。

このシステムは、従来金属製のワイヤーが用いられていた操縦系統などをコンピュー夕制御にすることで、操作性能の向上や機体の軽量化を図るというもの。エアバス社では、1980年代後半から運航が開始された「A320」で初めてこのシステムを採り入れ、以降すベての機種に導入しています。

さて、航空機のコクピットは、いわば指揮命令系統をつかさどる「飛行機の頭脳」ですが、ここにもエアバス社ならではの、数々のハイテクぶりが凝縮されています。以前から、LCD(液晶ディスプレイ)を用いたグラスコクピットを採用しているのはもちろんですが、今回の「A380」では、それがさらに進化しています。

基本的なフライトの情報を表示する「PFD(プライマリ・フライト・ディスプレイ)」や、飛行位置などを表示する「ND(ナビゲーション・ディスプレイ)」ほか、その内容や配置は従来機とほぼ変わりません。

しかし、6面が主流だったディスプレイの数が8面になり、さらに各種画面が縦長に広くなったことで、表示内容も見やすく、また機体状況や周囲の空域・地形など追加情報も表示できるようになっています。

また、新たに追加された「OIS(オンボード・インフォメーション・システム)」というディスプレイには、エンルート(航空路)や空港チャートから機体重量など離着陸時に必要なデータなど、さまざまな情報が表示されます。これにより運航前のディスパッチャー(運行管理者)との打ち合わせもスムーズになり、さらに必要な書類も減らせるなど、数々のメリットが生まれることとなります。

人にも地球にもやさしく進化した超大型機、それが「A380」なのであります。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る