航空整備士は、いいとこなしの仕事!?

「汚い、きつい、危険」な仕事のことを略して「3K」だそうですが、航空整備士の仕事こそ、申し訳なくも「3K」ではないでしょうか。

K1.汚い

旅客機の部品には「油」が欠かせません。さびてはいけないし、スムーズに動かなければならないし、油の出番がたくさんあります。

そういった部品をたくさん扱うので、バルブをひねったり、ボルトを締めたりゆるめたりしているうちに、手は油まみれになります。手袋も使いますが、細かい部品は素手で扱うしかありません。手や腕が油で汚れるのは日常茶飯事で、汚れることをいちいち気にしていたら、仕事になりません。

K2.きつい

航空整備士に、肉体的なきつさはつきものです。

旅客機は主に屋外にいますから、その世話をする人間の仕事も必然的に屋外作業になります。雨の日も風の日も猛暑の日も、休みはありません。Aチェックなど夜に行う作業もありますから、昼夜の区別もないのです。日本では寒い冬の夜や、雪の日にも整備を行ないますから、そんな時は「南国の空港なら楽かもしれない」と考えてしまうそうです。

K3.危険

旅客機は大きくて胴体が丸いため、機外からの大半の整備は、可動式の作業台を使います。

作業台を機体に近づけすぎると、ぶつけて機体に傷がつくおそれがあるので、作業台は機体から少し離しておかなければなりません。その位置から、航空整備士は身を乗り出して作業を行ないます。不安定な姿勢だったり、足もとが危なかったり・・・。

燃料タンクの整備は特にやっかいです。たとえば、ジャンボ機の主翼には左右それぞれに25個の「アクセス・ドア」(点検ドア)がついていますが、このドアの開口部が40cmx25cmしかないのです。

楕円形をしてはいますが、これは人間が出入りできる最小限の大きさではないでしょうか。実に出入りしにくいのです。ドアを設計した人にいろいろ言いたくなりますが、点検作業中ではそうも言っていられません。

なんとか翼の中に入ってからも非常に狭く、燃料から発せられる有毒なガスが充満していますから、外気を送りこむホースをつけたマスクと、防塵眼鏡を着用しての作業となります。

それでも飛行機が好き、旅客機が好き、という多くの人たちに支えられ、日々のフライトが安全に行われているのです。

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