飛行機のドック!「整備ハンガー」とは?

地面の上を走る自動車ならば、調子が悪いと思ったら、一旦停止して様子を見ることもできますが、空の上を飛んでいる飛行機には、そんな余裕などありません。

そこで、もしものことがないよう飛行機は、「整備ハンガー」と呼ばれる整備工場で、一定の飛行時間や飛行回数にしたがって、次に挙げる3つの点検作業が行われることになっています。

「A整備」と呼ばれるものは、300~500時間飛行するごとに、8時間程度をかけて、主に、エンジン、ランディングギア、そしてブレーキなどを中心に行われます。最終便で到着した飛行機が、翌朝出発するまでの間に実施されることが多いようです。

「C整備」と呼ばれるものは、4,000~6,000時間飛行するごとに、1週間から10日程度をかけて、機体からパネルを撤去して、部品をすべて取り外して点検します。

そして、もっとも念入りに行われるのが、「M整備」と呼ばれているもので、4、5年に一度行われます。約1ヶ月にわたって、細部まで精密な点検が行われます。

これらの点検を行うため、整備ハンガーの内部は広大な空間が確保されているのです。

そして、作業が行いやすいように、車輪付の「ドックスタンド」と呼ばれる足場が設置されていたり、天井には、部品運搬用のクレーンを移動させるためにレールが張り巡らされています。

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