グーグルがNASAと交わした謎の契約書とは何か

大手ネット企業グーグルのシェルカンパニーにあたるPlanetary Ventures LLCが、ある契約書にサインをしました。

その相手先はなんとNASA。

極秘の実験でも始めるのかしら?と疑いたくなってしまいますが、その契約とは、シリコンバレーにある広大な飛行場Moffett Fieldと飛行機格納庫のレンタルだったのです。

国土が広大なアメリカ合衆国にとって、航空機はごく一般的に用いられる便利な交通の手段。多くの飛行場と、その空港に常駐する航空機を収納する格納庫があり、個人や一法人で飛行場や格納庫のオーナーになることも決して珍しいことではありません。

この飛行場は、もともとグーグル創設者たちがプライべートジェットをおいて、長年使用してきたのだそうですが、今回交わしたレンタル契約は、60年契約でなんと賃料が11億6,000万ドル。

日本円にして約1,340億円と金額的にも巨額で、契約相手も天下のNASAと、なんともスケールが大きいこのグーグルの契約。

2014年2月に、NASAがグーグルのPlanetary Venturesとのレンタル契約の可能性を発表し、無事成約となったわけですが、この契約により、グーグルが所有する航空機のメンテナンス費用を、年間630万ドルも節約できるといいます。

NASA管理官のCharles Bolden氏は「NASAが宇宙にもっと進出していくために、地球上での動きを節約していかねばなりません。必要ない設備に税金を使うよりも、テクノロジーの発展や科学の新たな発見、宇宙への進出に使っていかねばならないのです」とコメントしています。

宇宙開発はお金のかかる事業でもありますが、技術のNASAと通信網のグーグルの、新たな関係を示すような、ワクワクさせるニュースでもありました。

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