旅客機も、車検みたいなことをするの?

旅客機では「車検」とはいいませんが、やはり定期的に点検・整備する義務があります。飛行時間や飛行回数により、4つくらいの段階に分かれています。

旅客機がスポットに到着してから、出発するまでの間に行われるのが、「ライン整備」です。これは目視による点検を基本に、外観に異常がないかどうか、タイヤがすり減っていないかなどをチェックします。

旅客機が着陸してから次に出発するまでの時間は、国際線で約2時間。国内線の場合は、1時間以下です。もし旅客機に不具合が発見されたら、その時間内に修理を終わらせなければなりません。ですから、少しでも効率よく整備を進めるために、最新の旅客機は上空にいるうちから、機体の状態を地上に送信しています。送信されたデータをもとにして、空港で待機している整備士たちが修理の準備を整えるのです。

「ドック整備」はハンガー(格納庫)に機体を搬入して、より本格的に点検や整備をするものです。成田や羽田など、主要な空港で行われています。飛行時間で300~500時間くらい、または約1カ月で行われるのが「A整備」です。通常は、その日のフライトが終わった後の旅客機が整備工場に入れられて、10人程度の人員で作業を分担します。エンジン、フラップ、ブレーキなどの主要部品をチェックしますし、オイルの補充や交換、各部の清掃もします。整備に要するのは8時間くらい。翌朝には作業を終えて、ハンガーアウトします。

飛行時間1年くらいで行われるのが「C整備」です。これには7日間程度かかります。

機体各部のパネルが取り外され、細部にわたって入念な点検作業が行われます。

「M整備」は4~5年に1回、約1カ月かけて行われます。

機体を分解し塗装もすべてはがされるなど、大々的に行うものです。構造的な点検や部品の交換、再塗装などを終えた機体は、新品も同様にリフレッシュされます。旅客機はこういった定期整備のほか、エンジンなど装備品にもそれぞれ定期整備や定期交換が義務付けられています。

関連記事

おすすめ記事

ページ上部へ戻る