旅客機の「ファーストクラス」は80年代に廃止!?

旅客機のファーストクラスは必要なのか。

私だけではない、誰でも一度は考えることのようです。悪すぎない、良すぎないシートが、ちゃんと間隔あけて並んでればいいだけの話じゃないのか。

こういうことは、たぶん、乗り物の歴史と関係があります。

たとえば自動車だと、これは「馬車」が原型なので、大昔は「ドライバーなんて身分の低い御者のやることよ、お金持ちのやることじゃないわ」という考え方があったのだそうです。

「自らハンドルを握ってドライブを楽しむという考え方」が、まだなかった。

だから昔のドライバーの座席は、雨風ふきっさらし。「労働者が身分の高い人を運ぶために使う椅子」であって、「快適で爽快なドライビングライフ!のための座席」ではなかった。らしいです。人から聞いた話なので自信ありませんが、乗り物の座席が「?」なときは、おそらくその乗り物の歴史の影響だそうです。

で、飛行機の方。

フランス・オランダ系のエールフランスが、「座席が完全に水平になるビジネスクラス」を導入しました。これなら座席を完全にベッドと同じ状態にできます。ファーストクラスの乗客と同じように、存分に寝られるのです。ファーストクラスの乗客なら、20年前からやってたことですが。

これをきっかけに、欧州とアジア、中東の航空会社の全てが「座席が完全に水平になるビジネスクラス」になりました。さらにそれがきっかけになったのでしょう、アメリカン航空が約50機でファーストクラスを廃止しました。

ドイツのルフトハンザはファーストクラスの座席を30%減らしました。ついでに、ビジネスクラスの設備向上に10億ユーロ(約1370億円)を投資しました。

エールフランスを発信地に、欧米に「ファーストクラス不要説」の一大ムーブメントが起きたのです。

一方、アブダビのエティハド航空はこれに対抗したのかどうか、「ザ・レジデンス」というダブルベッドサイズのシートを提供。シートというより、普通にダブルベッドです。

エコノミーな私たちの知るところではありませんが、ネットニュースの写真で見るのがやっとですが。

ダブルベッド置くくらいですから、こういう時の客室というか居住スペースというべきかは、実に豪勢です。シャワーつきは当然、航空会社によってはカウンターバーがついてることもあります。エティハド航空「ザ・レジデンス」の場合は、客室価格2万ドル。日本円で210万円。

でも実はこの「ファーストクラス不要説」、すでに数十年前に実行していた航空会社が一社だけありました。イギリスのヴァージン・アトランティック航空が、1980年代に業界伝統の3段階の座席クラスを全廃しています。

イギリスではアイアン・メイデン、日本では角川映画の1980年代です。時をかける少女に里見八犬伝の時代でした・・・。

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