愛知県は航空機産業の中心へ

2015年6月、中部国際空港会社は、ボーイング社からボーイング787の飛行試験機「ZA001号機」を寄贈されたことを発表されました。製品版のボーイング787は、1機およそ2億ドルするそうで、試験機とはいいながらも太っ腹です。

今回中部国際空港にZA001号機が寄贈されたのは、ボーイング787の35%もの部品が、愛知県を中心とした中部地域で生産されているためとのことで、愛知県の三菱重工や川崎重工の工場では、ボーイング787の主翼や胴体などが製造されています。

ボーイング787は「準国産」などと呼ばれるほど、日本の企業が開発・製造に関わっており、さすがに「準国産」は大げさにしても、日本の技術が大変大きな比重を占めていることは間違いありません。ボーイング787の軽量化を実現した炭素繊維も、日本の東レが製造しているものです。

愛知県は他に、国産ジェット機「三菱リージョナル・ジェット=MRJ」を開発している三菱航空機の拠点でもあり、MRJの流通センターが作られる予定もあります。

愛知県は現在でも豊田市を中心に日本の自動車工業を支える重要な県ですが、今後は航空機産業の中心ともなっていくのかもしれません。

寄贈されたZA001号機は、中部国際空港の401番スポットに展示されており、スカイデッキから見学することができます(場所が移動になる場合もあります)。

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