LCCの有料サービスが無料に?

LCCというと、有料サービスと狭いシートというイメージがあります。しかし、全てがそういうわけではなく、その有料サービスを無料で受けている人たちもいます。

たしかにLCCはコスト削減のため、そのようなことが当然とも言えますが、大手LCCの中にはビジネスクラスやプレミアムクラスといった上級クラスの設定がある場合もあります。もちろんLCCなので、ワンランクアップしても価格的には大手航空会社の上級クラスよりはオトクな運賃になります。

もともと安価なLCCなので、エコノミークラスと比較すると倍以上になることもありますが、路線や曜日よってほとんど変わらない運賃になっている場合もあります。

例えばドイツのエアベルリンは、路線にもよりますが、食事やキャンディー、新聞、雑誌などが無料で提供されます。

また、日本にも就航しているエアプサンではおにぎりが無料で出されます。エアプサンは韓国のLCCですが、韓国では軽食が出ない航空会社は極端に人気が落ちます。LCCにはそういう各国の文化事情が色濃く反映されているところも興味深いですね。

他にもこのような上級クラスを設置しているLCCも少なくありません。全長2m近いベッドがあって隣の人の顔が見えないように個室タイプになっているような、豪華な大手航空会社のビジネスクラスのような座席はありません。そもそも長距離路線を運航するLCCは少なく、そこまで豪華な座席は必要ないのです。

それよりも、適度に快適で、ポケットマネーで乗れるような上級クラスであるほうが喜ばれます。日本路線でいえば、羽田-クアラルンプールを運航するエアアジアXのプレミアムクラスは片道6万2,000円(2012年3月時点)で乗れます。また、成田-クアラルンプールをマレーシア航空のビジネスクラスで往復すると16万円前後で乗れるのに対し、JALだと20万円弱~となります。

ここで、LCCは片道単位での販売なので、片道だけ上級クラスにすると、大手より随分安く上級クラスを利用することが出来ます。

ただ、それぞれのLCCで無料となるサービスが異なるので事前に調べたり問い合わせて確認しておいたほうがいいでしょう。

何にせよ、選択肢が沢山あるのは、飛行機の利用者にとっては嬉しいことですね。

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