戦闘機と民間機が一緒に飛んでいた北の空港とは

飛行機といってまず思い浮かべるのは、私たちが普段利用する民間用航空機ですが、自衛隊が保有する飛行機も日本にはたくさんあり、もちろん離着陸時には滑走路が必要です。

自衛隊機は全国にある自衛隊基地を拠点に飛行していますが、かつて、民間機と自衛隊機、両方が利用する空港がありました。

それが、北海道にあった「千歳空港」です。

千歳空港はもともと大正時代につくられた飛行機着陸場で、長い間自衛隊機と民間機が同じ滑走路を利用してきました。民間のジャンボジェットと戦闘機が同じ滑走路を利用するなどということは、今では考えられないことですが、当時の千歳空港ではそれが普通の光景だったのです。

1988年に民間機専用の滑走路が建設され、民間機と自衛隊機が別々の滑走路を使用するようになった際、千歳空港は「新千歳空港」と名前を改めました。元の滑走路は自衛隊機専用となり、「自衛隊千歳基地」として新千歳空港に隣接しています。

現在の新千歳空港は、広いターミナルビル内に温泉や映画館も併設され、飛行機に乗らなくても一日中楽しめる場所に変わっています。実際、飛行機に乗る予定のない空港利用客がとても増えているようです。

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