使う人によってはかなりお得なSuica一体型クレジットカード
首都圏住民にとって交通系ICカードというとSuicaとPASMOの2択となります。
相互にサービスを共通化しているので、どちらを使っても不便はありませんが、電子マネーとして使用するとポイントがたまるSuicaのほうが若干お得。普及率で言うとSuicaがPASMOを圧倒的に上回るようです。
Suica利用者の9割ほどは、通常のSuicaカードを使っていますが、残り1割はクレジットカードと一体型のものを使っています。クレジットカード一体型はオートチャージができるものがほとんどで(できないものもあります)、わざわざ駅でチャージをする必要もなく、残高を気にしなくて済みます。
そのようなクレジットカード一体型のSuicaカードで更にお得なのが、提携先ポイントがたまるカード。ただ、そのタイプはあまり数は多くありません。
1.ビックカメラSuicaカード
まず、「ビックカメラSuicaカード」。このカードは家電量販店のビックカメラと提携しているカードです。ビックカメラSuicaカードを使うとビックポイントがたまります。たまったビックポイントは1,500ポイント:1,000円分の割合でSuicaの電子マネーとして交換することができます。
また、家電量販店ではクレジット払いにするとポイント還元率が低くなることが多いのですが、このカードでビックカメラで買い物すると現金と同じポイント還元率10%になります。ビックカメラをよく利用する人にはおすすめのカードです。
年会費は初年度は無料。二年目からは477円になっていますが、年に一回でもクレジット払いをすれば無料になるので、実質無料と言えます。
2.JALカードSuica
「JALカードSuica」は日本航空と提携しているカードです。
このカードを使ってたまったポイントは、600ポイント:1,000マイルの割合でJMB(JALマイレージバンク)のマイルに交換できます。ただし、この割合でマイル交換する場合は、年会費3,240円の「JALカードショッピングマイル・プレミアム」に入会している必要があります。
年会費は普通カードの場合初年度は無料。二年目からは2,160円。JALの飛行機に搭乗するとボーナスマイルがもらえるCLUB-Aカードの場合は10,800円です。
多少割高になりますが、JALをよく利用するという人には、使う頻度によってはかえってお得になる場合もあるでしょう。
3.ANA VISA Suica
もう一つ航空会社系としては「ANA VISA Suica」があります。こちらは三井住友VISAカードが発行しており、JR東日本と全日空と提携しているカードです。
三井住友VISAカードのクレジットカードには「ワールドポイント」というポイントサービスがあって、1ポイント=5円の割合でSuicaの電子マネーに交換するか、1ポイント=10マイルもしくは5マイルの割合でANAのマイルに交換できます(マイルとの交換率はコースによって違います)。
このカードは、ワールドポイントでたまったポイントとは他に、買い物で使用するたびにマイルがたまるのも特徴。もちろんANAの飛行機の乗るたびにマイルがたまり、入会時や毎年の更新時には1,000マイルのボーナスマイルまでもらえます。
さらに便利なのが、このカードはANAの国内線チケットレスサービス「スキップサービス」に対応している点(ANAマイレージクラブへの入会が必要です)。預け入れ荷物がある場合はチェックインカウンターでの手続きが必要ですが、預け入れ荷物がなければ、保安検査場と搭乗口でカードをかざすだけで通過できます。
こうしたわけで、特に飛行機移動が多いビジネスマンにはおすすめできるカードではないかと思います。
年会費は2,000円+消費税となっています。
Suicaと一体化のクレジットカードは10種類以上発行されています。しかし、付与されるサービスは様々なので、使う目的に応じて自分に合ったカードを選ぶのが大切になってきます。
航空会社と提携しているカードは年会費が多少割高にはなりますが、使えば使うほどお得になっているサービスが付いているので、国内を忙しく移動するという人で現在別々にカードを利用しているという人は、一体化型への移行を検討してみてはどうでしょうか?