経済発展によってアジアは新たな空港拡大時代へ

経済発展が著しい中国やインドに加え、フィリピン、インドネシアなどではいわゆる中間所得層が増えるにつれ、海外旅行の需要、あるいは国内移動のための航空便利用もまた増えています。こうした状況は東アジア~南アジアにかけての諸地域の観光産業振興につながっています。

しかし、一方であまりに急速な需要拡大は空港の混雑と航空便の不足を生みます。空の便の供給不足に対し各国では空港の拡張・新設、LCC=格安空港会社の設立、航路の拡大で対応しています。しかし、増えすぎた旅客に対しては、空港施設の処理能力が限界に達しつつあります。

アジア各地の主だった空港では、入国審査や預けた荷物の受け取りのために長蛇の列ができるのも日常茶飯事。

例えば、インドネシアのスカルノ・ハッタ国際空港では、2013年の利用者が6000万人を超えました。本来の処理能力、年間2000万人を大きく上回る数字です。

フランスのAFP通信社によれば、2014年を起点とした今後10年、中国で100カ所以上、インドで60カ所以上、アジア全域では350以上の空港が新設される予定だといいます。総資産額は日本円にして10兆円は下らないとのこと。

インドネシアでは今後5年で62の空港を新設する予定。マレーシアは2020年までに年間旅客処理能力を現在の5000万人から倍の1億人に、香港は2030年までに現在の6000万人から9700万人に引き上げる計画が進められています。

ここ数年でアジアのハブ空港の地位を着実に固めつつあるシンガポールのチャンギ国際空港は2017年の第4ターミナル開業によって、現在5400万人の年間旅客処理能力を8200万人に拡大します。

更に、現在年間8000万人の旅客処理能力を持つアジア最大級のハブ空港・北京首都国際空港を擁する中国も、総工費日本円にして1兆円超、年間旅客処理能力4000万人の空港を2018年に完成させる予定となっています。

経済成長が大きくない国でも、例えばフィリピンでは1981年開港のニノイ・アキノ国際空港(旧マニラ空港)は老朽化のために全面的なリニューアル中。

バングラデシュでも空港の新設と改修が進行していて、民主化間もないミャンマーでは、現在ある39の空港を拡張しつつ、ミャンマー最大の都市・ヤンゴンでは2015年に飽和状態を迎えると見られているヤンゴン国際空港にかわる新空港・ハンタワディ国際空港建設を推進中です。

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